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86―エイティシックス― 第23話(最終回) 感想 #エイティシックス

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「ハンドラー・ワン」

彼らがたどり着いた場所とは



■帰還
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無事全員生存して帰還してきたわけですけど、
エルンストは「ただいま」の一言が
本当に嬉しかったんでしょうね。
「絶対黒幕だ」とか「一昔前のラスボスっぽい」とか
思っていましたけど、シンたちに対してだけは
本当に純粋な感情で心配する良い人でしたね。

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ここのシンとフレデリカのシーンは
本当の兄妹みたいに見えました。
フレデリカも本当は今笑ってるのが
不思議なくらい辛い目にあってるはずなんですけど
それでも気高く生きようとするあたりは
王族としての「器」を感じますね。


■死神
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「俺は死神だ。戦おう。
『彼ら』のために。
『あいつら』のために。
『彼女』のために。」


結局のところシンは「死神」を辞めることは
出来なかったんですけど、
これまでのように「死者の想いを引きずって戦う」のではなく
戦いが終わった後の景色を誰かに見せるために戦う死神に
なれたわけですから、かなり前向きになったと思います。
決して忘れないけど、それはそれとして後ろを見るのではなく
前に進むことを選んだ。それがシンエイ・ノウゼンという
少年が戦いの中で得た「答え」なんでしょうね。


■再会
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正直「シンとレーナが再会して終わる」っていう展開は
予想通りだったのですが、予想通りになってくれて本当に良かったです。
辛く悲しい闘いの日々であったとしても、
そこで生まれた絆はちゃんと実を結んだという事が分かる最高のラストシーンでした。
ようやく…ここにたどり着けたんだな…

これからも戦いは続いていくし、戦局的にも絶望的なんですが、
それでも手を取り合うことができた彼らなら
きっとこの先も何かを変えてくれるかもしれないという
希望を抱かせてくれる最終回でした。


総括:86―エイティシックス―
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「涙」と共に戦うことを選んだ少女と
「死」と共に戦うことを選んだ少年の物語。


1クール目はひたすら散っていくスピアヘッド部隊の死亡フラグ回収と
レーナが曇って立ち直って一人の人間として成長していく過程を描くもので。
2クール目はシンが再び戦いの道を選び、
そしてたどり着くべき場所を得るまでを描いた内容でした。

本当に地獄を絵にかいたのような世界観でしたけど
その中で人種や立場を超えて分かり合えた
二人の存在はこの世界にとって希望となり得るのではないかと思います。
共和国も少しずつ変わり始めていることが
仄めかされていましたし、決してすぐには良くならないが
それでも小さな一歩は確実に存在する。
そんな微かな希望を感じさせてくれるラストでした。

思えばエイティシックスは1期放送時はリアルタイムで見ていなくて、
2期始まる前に一気見してハマったんですよね…
途中からでも参加して観て良かったと思える作品でした。

以上、86―エイティシックス―の感想でした。

【関連記事】

・少女は涙と共に。少年は死と共に。

・86―エイティシックス― 第12話 感想

・86―エイティシックス― 第13話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第14話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第15話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第16話 感想 #エイティシックス

・86―エイティシックス― 第17話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第18話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第19話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第20話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第21話 感想 #エイティシックス

86―エイティシックス― 第22話 感想 #エイティシックス

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分割2クールで完結編は3か月遅れとなってしまいましたが
それでも待ち続けて良かったと思える完結編でした。
関連記事
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コメント
No Subject
シン以外の小隊とレーナの描写追加やマルセルとの一足早い和解描写などアニオリが光る良いアニメでした。

>レーナ
なお、ここからヒロイン一強状態になる模様。
フレデリカはあくまで妹扱い、幼馴染のアネットはもうそっちの可能性は無いので。
しかも、アネットの方はこの後あの時シン一家を助けてれば彼らの異能の協力を得てパラレイドの完成が早まり、父も自決しなかったのではないかという可能性に気付き曇ります。ぶっちゃけ彼女はシン一家のスペックを知る度に罪悪感に潰れかける鬼仕様となってます。

>共和国の変化の兆し
当然ですが、シンたちを通して彼らの蛮行が知れ渡っており、悪魔の国と呼ばれ、最初に駆け付けた救援部隊の指揮官からは「そんなに白がお好きなら国旗も白くすればよろしいのでは?」と皮肉を言われました。
以降、故国の誇りを取り戻そうとする者、罪悪感を抱いていた者は今回のレーナのように僅かですが派遣という形で軍へ、もしくは福祉・医療従事という形で海外へ出ましたが、まともな人が外に出ていった分、当の共和国首都は「我々は神に選ばれた優良種」とか言ってる輩が増えて白ブタ率が高くなってしまっています。

という事で、ここから各国で暴れるレギオンと戦う世界編が始まるわけですが、三期やってくれないかなと思う一方でその分ハード描写も増すのでおっかなびっくりでいます。
2022/03/20(日) 13:50 | URL | スズムシ #-[ コメントの編集]
Re: No Subject
>スズムシ さん
コメントどーも

> シン以外の小隊とレーナの描写追加やマルセルとの一足早い和解描写などアニオリが光る良いアニメでした。

あそこらへんはやっぱりアニオリでしたか

> >レーナ
> なお、ここからヒロイン一強状態になる模様。
> フレデリカはあくまで妹扱い、幼馴染のアネットはもうそっちの可能性は無いので。

クレナちゃんが滑り台行き確定しちゃうじゃん!!


> >共和国の変化の兆し
> 当然ですが、シンたちを通して彼らの蛮行が知れ渡っており、悪魔の国と呼ばれ、最初に駆け付けた救援部隊の指揮官からは「そんなに白がお好きなら国旗も白くすればよろしいのでは?」と皮肉を言われました。

人道的には助けるのは当然としても助ける側としては複雑な心境ですよね。

> 以降、故国の誇りを取り戻そうとする者、罪悪感を抱いていた者は今回のレーナのように僅かですが派遣という形で軍へ、もしくは福祉・医療従事という形で海外へ出ましたが、まともな人が外に出ていった分、当の共和国首都は「我々は神に選ばれた優良種」とか言ってる輩が増えて白ブタ率が高くなってしまっています。

「何もしてこなかったから」こそ堕落したという意味では自業自得なんですが
連邦に助けられて当然って思っているあたりは「こいつらさぁ」って思いましたね。

> という事で、ここから各国で暴れるレギオンと戦う世界編が始まるわけですが、三期やってくれないかなと思う一方でその分ハード描写も増すのでおっかなびっくりでいます。

本作は戦闘パートでは本当に動きが凄かったですからね。
戦闘メインでやっていくとなると2期よりスケジュールが厳しくなりそうです
2022/03/21(月) 18:52 | URL | せーにん #-[ コメントの編集]
No title
86は個人的これまで観たアニメの中でもトップクラスの完成度だと思います。順延はあれどこれほどの作品を送り出してくれたクリエイターの方々に拍手を送りたいです。

・帰還
エルンストは正しすぎる善人の印象がありました。シンたちの中の誰か一人でも連邦の安全のために死んだ、となっていたら下手したら本気で連邦を「心中」させたのではないかという狂気を感じました。とはいえレーナのおかげですっかり年頃の男の子になったシンの様子や、彼らから「ただいま」を言ってもらえたことで喜ぶ彼の顔は不器用な父親そのものでした。
フレデリカもキリヤとの別れを越えられたのはよかったです。とはいえ要所要所でシンに構いたがるあたり、お兄ちゃん離れするのは少し先みたいです。

・死神
セオがパーソナルマークの変更を言い出したのは、これまでシンを自分たちの都合のよい死神としてしまったことでシンが生き方を選ぶ機会を奪ってしまったのではないか?と懸念したからなのかなと思います。一見飄々としつつも情に厚い彼の一面なのでしょうね。一方、シンは今度こそ自らの意思で「死神」であることを選択します。今更変えられないのは確かでしょうが、誰かのためだけではなく、取り込まれてしまった羊飼い達を含むレギオンのために戦えるシンなら「優しい死神」と幸せを両立できるのではと感じました。

・再会
本当にようやく…でしたね。シンにとってレーナが救いであったことは確かですが、レーナも自らに課した「忘れません」がいつ呪縛になってもおかしくない状況でした。シンには仲間がいたけれど、レーナには真の意味で対等な戦友がいなかったんですよね。シンたちとの再会で見せた涙は感情の発露も相まってとても美しい。
これほどドラマチックに再会されたら見守る大人たちも嬉しかったでしょう。

余談
連邦兵が共和国市民に見せた視線の冷徹さの事情としては、
・心ある元ハンドラーが破棄されたハズの86の記録を回収し(これによりシンたちを含むほぼすべて86のパーソナルデータが判明)、大攻勢の際命を賭してレーナに託した
・「まともな奴もいるじゃないか」と少し期待した連邦軍でしたが、至る所から出てくる首無し遺体の山、人身売買・レイドデバイスを含む非道な人体実験、クレナの両親のような遊び半分のなぶり殺し事案の山々
を確認するにつき完全に愛想を尽かしました。もはやマルセルの上官のごとく「見捨てたら共和国のクズどもと同等のところまで墜ちてしまうから最低限の支援だけはしてやる」の考えで責務を全うしているため86を救う以外にモチベーションを保てない状況です。
唯一挽回の機会があった客員士官の件ですが、いくら能力があってシンたちが認めたとして十代の女の子を身代わりに差し出す厚顔無恥さに歴戦の連邦軍は呆れ果てました。

2022/04/03(日) 14:48 | URL | テクラ #-[ コメントの編集]
Re: No title
>テクラ さん
コメントどーも

> 86は個人的これまで観たアニメの中でもトップクラスの完成度だと思います。順延はあれどこれほどの作品を送り出してくれたクリエイターの方々に拍手を送りたいです。

本当に3か月待って良かったと思える最終回でした。

> ・帰還
> エルンストは正しすぎる善人の印象がありました。シンたちの中の誰か一人でも連邦の安全のために死んだ、となっていたら下手したら本気で連邦を「心中」させたのではないかという狂気を感じました。とはいえレーナのおかげですっかり年頃の男の子になったシンの様子や、彼らから「ただいま」を言ってもらえたことで喜ぶ彼の顔は不器用な父親そのものでした。

エルンストは基本的には善人なんだろうけど、それはそれとして
大統領としての立場で動かないといけない難しいポジションで、
本当は子供を戦場に送り出すことなんてしたくなかったんでしょうね。


> ・死神
> セオがパーソナルマークの変更を言い出したのは、これまでシンを自分たちの都合のよい死神としてしまったことでシンが生き方を選ぶ機会を奪ってしまったのではないか?と懸念したからなのかなと思います。

味方を死に連れて行く死神ではなく
敵に滅ぼを与え仲間を導く死神になれると良いですね。

> ・再会
> 本当にようやく…でしたね。シンにとってレーナが救いであったことは確かですが、レーナも自らに課した「忘れません」がいつ呪縛になってもおかしくない状況でした。シンには仲間がいたけれど、レーナには真の意味で対等な戦友がいなかったんですよね。シンたちとの再会で見せた涙は感情の発露も相まってとても美しい。
> これほどドラマチックに再会されたら見守る大人たちも嬉しかったでしょう。

このシーンは本当に作画も演出も最高でした。
予想通りだったのですが、予想通りになってくれて本当に良かったです。

> 余談
> 連邦兵が共和国市民に見せた視線の冷徹さの事情としては、
> ・心ある元ハンドラーが破棄されたハズの86の記録を回収し(これによりシンたちを含むほぼすべて86のパーソナルデータが判明)、大攻勢の際命を賭してレーナに託した
> ・「まともな奴もいるじゃないか」と少し期待した連邦軍でしたが、至る所から出てくる首無し遺体の山、人身売買・レイドデバイスを含む非道な人体実験、クレナの両親のような遊び半分のなぶり殺し事案の山々
> を確認するにつき完全に愛想を尽かしました。もはやマルセルの上官のごとく「見捨てたら共和国のクズどもと同等のところまで墜ちてしまうから最低限の支援だけはしてやる」の考えで責務を全うしているため86を救う以外にモチベーションを保てない状況です。
> 唯一挽回の機会があった客員士官の件ですが、いくら能力があってシンたちが認めたとして十代の女の子を身代わりに差し出す厚顔無恥さに歴戦の連邦軍は呆れ果てました。

連邦が他の国を支援するのは元々はギアーデ帝国が生み出した問題だから
自分たちの責任も少しは感じてたって部分もあると思いますね。
それにしても共和国は酷い。これから生まれ変われるんだろうか?
2022/04/03(日) 20:40 | URL | せーにん #-[ コメントの編集]
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