
かなり絶望的な状況でしたけど、今地球にある戦力を
全てかき集めて何とかしたって感じの最終回でした。
ナースデッセイ号、ガッツグリフォン、テラフェイザー、ウルトラマンデッカー
を総動員して戦う最終決戦は熱かったです。
(ディメンションカード怪獣たちのことも少しは思い出してあげてください…)
ウルトラマンの力だけではなく仲間との協力で倒すあたりも、
ウルトラシリーズの王道的な展開だったと思います。
あと、アガムスが残したデータが
マザースフィアへの反撃のきっかけになるあたりは
彼との和解がちゃんと物語的に必然だったと示していて良かったですね。
マザースフィアはそんな解りやすい所に
なんで弱点を埋め込んでるの…ってなるけど
見た目でわかりやすいから別にいいよね!
結局のところスフィアは全てを一つにすることが
宇宙の平和につながる一つの未来を作り出そうと思って
行動していたんだと思いますが、
それに対して
「未来は無限である」ことを突きつけるのが
本作のテーマだったんでしょうね。
ラストがダイナとは真逆の結末になったのも意図的だったんでしょう。
(ティガっぽい終わり方とも言いますが)
トリガー(ケンゴ)からデッカー(カナタ)に「頼んだよ」するシーンは
良い感じにヒーローのバトンタッチを描けてたと思います。
しかし、自分がウルトラマンであることを後輩にバラされたり
ラストシーンで一緒に映っていたり、
すっかりデッカーのメインキャラみたいな扱い受けてたねぇマナカケンゴォ!
総括:ウルトラマンデッカー
最初から最後まで真っ直ぐ進み勝利を掴んだ王道作品。「第1話で地球が封印される」という
ある意味初めから絶望的な敗北からスタートしたわけですが
そこから絶望することなく立ち向かい続けた人たちの物語でした。
ガッツセレクトのチームとしての良さや強さ
って部分が結構目立つ話が多くて、
新人3人の成長と、隊長副隊長の暖かさや強さ
そして相棒枠のハネジローとのやり取りなどは
人の強さを示す物語を強調させていたと思います。
主人公のカナタも悩みはしたけど、
そのたびに仲間に支えられて最後まで真っ直ぐ歩んだことを考えると
「完璧なヒーロー」ではなくあくまで
「人間」という存在だったと思います。
ウルトラマンという超常の力に頼ってはいたけど
そこに人間の力が不要だったかと言うとNOで、
異星人との同化型ではなく単純に
そういう力を得ただけの人間だったという
デッカーの在り方だからこそできた展開でした。

本作はウルトラマントリガーの直接的続編だったんですが
前作組の使い方としては結構絶妙な塩梅になっていたと思います。
頼りすぎてもいけないし、かといって続編である以上
出番を作らないわけにはいかない。
普段はスフィアがバリアを張っていて手出しできない
って状況を作り出したのは上手かったと思います。
ケンゴとカナタは防衛隊としてもウルトラマンとしても
先輩後輩の関係でかなり良いコンビだったと思いますね。

ニュージェネダイナ的な位置づけの作品でもありましたが
ダイナとの繋がりは「未来で一緒の戦ってくれている先輩戦士」
的な感じで特には繋がりは無かったですね。
トリガーも結局ティガとはそっくりさんみたいな感じでしたし
それでいいんだとは思います。
結局のところ‥
・デッカーはどうして誕生したのか?
・何故明日見家の人間はウルトラマンになれたのか?って部分に関しては結局明かされないままだったので、
劇場版の完結編でそこらへん明かしてほしい所ですね。
尖ったことをやったわけではないが
安定して面白い王道的なウルトラ作品でした。
次回からはニュージェネレーションウルトラマンたちの
総集編的な作品をやるみたいですが、
ギャラクシーファイトとも繋がって来るんだろうか?

僕らの絆は時を超えて彼方へ
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