1話丸々使った
蒼穹のファフナーのエピローグ。フェストゥムの脅威は去り、竜宮島への帰還を果たし、
ファフナーパイロットの生存と再会、
そして未来に進んでいく最終回でした。
■ただいま
竜宮島に帰ったみんながそれぞれ大切な場所で
「ただいま」っていうシーンは
「ようやく帰れたんだな」って感じましたね。
ここで流れたのが「Separation」なのが良いんですよね。
あの曲はどちらかというと「別れ」の象徴みたいな感じがしたのですけど
今回は「再会」のシーンで使われていて最後の最後で報われたと感じました。

零央と美三香も里奈も復活、芹ちゃんとも再会。
操を除けばファフナーパイロットは全員生存したのも良かったです。
その操も、もう一度生まれ変わる可能性は示唆されているので
最終決戦で味方側は誰も犠牲にならなかったんですよね。
しかし、誰が一人ぐらい芹ちゃんの髪について
ツッコミを入れて欲しかったです…
(なんかツッコミ入れたいけどそれどころじゃないので全員スルーしたんだろう)

あと
ショコラのシーンは何度見ても泣けます…思い返すとこれまでのファフナーで一番泣けたのも
「犬」のシーンでしたからね…
おそらくROLのプクと並んで一番穏やかに
死を迎えることができたのはショコラだったんだと思います。
フェストゥムは泣かない。このシーンはいろいろあった甲洋がいまでも
「人間」であることの証明でもあるんですよね。
■マリスたちのその後
色々やらかしてきたマリスに関しては
千鶴さんたちを殺した罪を背負いながら生きることになりそうですが、
最後に
「親友」として総士と分かり合えたのは唯一の救いだったんだと思います。
中には「マリスたちに対して甘すぎるんじゃないか?」っと思う人もいるでしょうが、
互いにもう戦う気はないですし、今作でようやく
復讐の連鎖を断ち切ることができたんですし、
彼らに関してはもうこれでいいんだと思います。
あと、総士も言ってたように誰よりもフェストゥムとの
共存を果たしたのがマリスだったんでしょうね。
最終的にフェストゥムは地上から姿を消すこととなりましたが
今度生れ落ちるミールが人類の敵となるかそれとも…
っていうところは結局視聴者の想像に任せる形になりました。
個人的には
敵にはならないと思いますね。
互いに傷を知って痛みを知った者同士
もう一度出会いからやり直せるのだとしたら
それはかつてとは違う道を選ぶんだと信じたいです。
■帰るべき場所
真矢と一騎がちょっとイイ感じの雰囲気になった時は
「この二人もようやくか…」って思ったんですよね。
結果的には真矢自ら断ったんですけど
「一騎くんの帰って来る場所」は彼女の所だと思うので、
いつかは…という希望は感じました。

まぁそこは
「抱けーッ!抱けーッ!!」っと気ぶる
島民たちは多かったでしょうけど…
一騎は責任を取って
後輩にすら先を越されてしまった真矢を
幸せにしてほしいなって思います。
でないと総士くんが取っちゃうぞ。
■fly me to the sky
ラストで流れるのは
「shangri-la」になるのはなんとなく読めていたのですが、
一騎を迎え入れるところで終わる1期最終回とは逆で
THE BEYONDは一騎が旅立つところで終わったんですよね。
やっぱりシリーズを通しての主人公は一騎だって感じる瞬間でした。
一騎の相棒として甲洋が付いていったのは意外な結末でしたが、
甲洋は初期はサブキャラクター的な立ち位置のキャラに見えたけど、
シリーズを重ねる内に主人公たちと並ぶ超重要キャラとなっていきましたからね。
この結末もある意味当然とも言えます。
本当に
「見たかったエピローグを全部見せてくれた。」そんな最終回でした。
総括:蒼穹のファフナー THE BEYOND (TV Edition)
元々はOVAとして劇場上映されていた作品を
テレビ版として再編集されたもの。
話としては
「蒼穹ファフナー」シリーズの最終作にして真の完結編。前作「EXODUS」でやり残したことを
全て回収しつつ、長らく続いたフェストゥムとの戦いを
終わらせた作品でした。
正直劇場で見てる時は「今作でファフナー終わらないだろうな」
って思っていたから、ちゃんと決着を付けてくれたのは驚きました。
元々の制作会社が無くなったのもあるので、
本当にギリギリのタイミングで完結できたんだなって思います。

思えば今作の最終回が上映された年は
エヴァもエウレカも完結したんですよね…
エヴァ=親父とちゃんと対話したら全部終わったよファフナー=なにも犠牲にせず未来を勝ち取るんだエウレカ=みんなが生きるこの世界が一番の宝物上で挙げた全ての作品に共通しているのが
"これまで描いてきたテーマに逆らって物語を終わらすこと"なんですよね。
ある意味これまでの積み重ねを壊しかねない劇薬なんですが、
個人的にはどの結末も
「この作品を終わらせるには
これぐらいしないとダメなんだろうなー」っと感じつつ受け入れていました。
何年も経過してファンが成長したからこそ
受け入れられる結末なんだと思います。

一応ファフナーはこの後に新作OVAがあったのですが、
あれは完全におまけシナリオみたいなもので、
時系列的な最終章はTHE BEYONDとなっています。
本当に長年付き合ってきたシリーズでしたから、
スタッフ、キャストの皆様には
感謝の言葉が尽きないのは勿論のこと、
同じ時間を併走してきた島民たちにも、
「お疲れ様」「ありがとう」と言いたい作品でした。
今なら言えるだろう。
ここがそう「楽園」さ、
さよなら 蒼き日々よ。
君は知るだろう。命は生まれた時、既に存在を選んでいる。
その事実こそが祝福なのだと。
たとえ苦しみの中でも自ら世界を祝福するとき未来が訪れる。
そうして人は遠い可能性の果てでめぐり逢い続ける。
何度でもーーーーー
- 関連記事
-
スポンサーサイト
フェストゥムの脅威は去り、竜宮島への帰還を果たし、
ファフナーパイロットの生存と再会、
そして未来に進んでいく最終回でした。
総士は結局別人のまま終了しましたね
前世の記憶を取り戻すと思っていました
>あとショコラのシーンは何度見ても泣けます…
思い返すとこれまでのファフナーで一番泣けたのも
「犬」のシーンでしたからね…
おそらくROLのプクと並んで一番穏やかに
死を迎えることができたのはショコラだったんだと思います。
ショコラ今までありがとうお疲れ様
コメントどーも
> 総士は結局別人のまま終了しましたね
> 前世の記憶を取り戻すと思っていました
たまに前世っぽい言動がちょっとあったりしたんですけど、
9話でマークニヒトが再ザルヴァートル化してから
本格的に新しい総士として歩みだしたんだと感じました。
最後に灯篭を流した点も含めて「元の総士はもういない」ってことを
決定づけるための作品だったと思います。
> ショコラ今までありがとうお疲れ様
本当にね…1期序盤からのレギュラーですから。