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D.C.Ⅱ To You Side Episodes クリア感想

dc20090709.jpg

雨はもう上がったよ。

ウチの常連さんならお分かりでしょうが、
俺のゲームの感想は無駄にテンションが高くて長い。
あとやたら叫ぶので、そこんとこよろしくね。


以下ネタバレあります

悲しいDCなんて…最高だった。
こんなことを書くのは何だがDCにしては珍しく
シナリオに一つも外れがなかったです。
ファンディスクだし本編と比べると短かったんですが
それでも結構満足できる内容だったかな

それでは各シナリオの感想です(攻略順)



『雪月花』

なんだこの明るいEDは…
ま、まぁ今回の話の中ではこの話だけが妙に明るかったので
このEDもアリっちゃアリですね。
でも個人的には過去でコレコレったよねぇ~って昔を思い返すより
いっそアルティメットバトルみたいな感じで良かった気がするんですよ。
だってこの話が小恋と義之のピロートークで語られてるって思うとなんだかなぁ…

てか個人的には雪月花3人娘は昔のビジュアルの方が好みですね
新鮮味があっていいというか…特にロングヘア雪村は非常に良かった
チクショウ…何でこのビジュアルで攻略させてくれねぇんだ曲芸…

話の方は雪月花+3馬鹿の出会いを描いたお話で
サイドって言うより完全に前日談ですね。
やっぱり"親友"と"友達"の違いってお互いを名前で呼び合うことなんじゃないかなぁ
最後らへんの義之たちはホントにもうバカ丸出しなんですが
それでもアホみたいにケラケラと楽しく笑ってるんだよ。
そんな馬鹿どもを見てしみじみと学生時代を思いだしたね

雨ってどうもマイナスなイメージばかりがありますけど
「誰かと笑いながら浴びる雨ってのは悪くない。」
なんだかそう思えてきました。



『まひるに降る雨』

なんだろうね…
まひるのたどる結末については知っていたのにもかかわらず
マジ泣きしちまったよ…両親を出すとか反則だろ…
確実に決められたバッドエンドに向かって行くっていうのはこういう気持ちなんだろうか?
なんか絞め技によって徐々に意識を失っていく感覚に似ているような気が…

長いにしろ短いにしろ人生の尺度を決められるほど
俺はまだ大人じゃないかもしれません、だけどこれだけは言える。
一生のうち一度でも誰かを幸せに出来たのなら、
その人の人生は無駄でも無価値でもないんじゃないかな?

やっぱり悲しい思いはしたけど、ミキちゃんも義之も
まひるという少女に出会えて幸せだったと思うんだよ、
だって「人が生きる」ということは自分が生きた"証"のようなものを残すことじゃないかな?
それは『財産』や『名声』や『子孫』や『芸術作品』など形あるもならもちろん、
『記憶』や『思い出』や『想い』といった曖昧なものでも十分だ。
彼女の生は余りにも短く、舞散る桜のようにはかない命だったけど
それでも俺は「まひるという少女の生には意味があった」と信じたい。



『紫陽花』

二回連続でこれか!!
「やーまひる編でボロ泣きしてたからもう流石に泣かねぇだろうなぁ~」って思ってましたが、

・・ほら、泣いた(苦笑)

でも正直なところ由姫さんの物語は
父親(純一と音夢の息子)の視点から見たかった気がします。
由姫さんの性格が意外とはっちゃけてて驚いた
いきなり「音姫の攻略フラグ立てちゃう?」なんて言いだしときは
「この人、本当にこの後死ぬ予定なんでしょうか?」と思ってしまった。
子供のころの由夢は可愛かったです、音姉もクーデレな感じがして良かった
コレがギャップ萌えという奴なんでしょうか?
だがしかし…これって彼女の血を引き継いでいる
朝倉姉妹もいずれああなるってことなんでしょうか?



『機械の心』

か、可愛いぞコンチクショーーー!!
まさかマ○チを超えるドジメイドロボが現れようとは…
だがその成長度はポップ並!学習機能ってすげぇなぁ

何気にD.C.Ⅱのロボットメイドが差別されてるっていう設定は好きなんですよね
「夢や希望や愛」など人間の光の部分を描くだけじゃなく
「嫉妬や偏見や憎悪」などの闇の部分もきとんど描く
思えば人間ってやつは良心も悪心も両方持っているから
"人間"っていう生物なんじゃないかな?

善か悪か、光か闇か、正か負か、それこそコインの表の裏のように
コロコロ転がりながらも「本当の自分」を探し続ける存在。

だからこそ"完全な良心"を目的として作られたメイドロボを
妬み"異端"だと感じるんでしょうね。


やーもうわかってはいたんですがこの展開に俺は弱いんだよ

感情を捨てて人形のように生きるか…

たとえ死んでも感情と記憶を残すか…


もし自分がこれまでの記憶を全部消されて
言われたことをするだけの人間になれって言われたら、嫌ですね。
だって記憶ってのは自分がこれまで生きてきたみたいなもんだろ?
それを無くしちまうってことは、まったく違う自分になっちゃうってことじゃないかな?
ハードは同じでも中のソフトは全く別物みたいな
それって今までの自分が死ぬことと同意義であり、俺としては御免こうむりたい。

だけど主人公は最愛の人の死か記憶かの二択を迫られます。
愛か命か?
でもこのゲームのタイトルを思い出したらオチはだいたい読めましたね。

さて

「機械に心は存在しうるのか?」

というのはロボット大好き国家の日本人が旧世紀から何度も議論してきたテーマであるが、
"存在しうるか"が問題なのではなく"存在すると思う気持ち"が大切なんだと思う。
日本には古来から物にも魂が宿るという言い伝えがあったように
たとえ作られた命であっても共に暮らし、信じ合えば家族となりうるんじゃないだろうか?
だからこそ本シナリオのラストは感動的だった。

たとえ思い出が無くなってしまっても咲耶(μ)の命を守ろうとすることにした義之、
そんな彼の想いに答えるためたとえ記憶を失っても彼との想い出を覚えていた咲耶。
数ヵ月後、今はただの"他人"としてすれ違う二人だったが
そこには確かな『希望』が見え隠れしていました。
このラストの余韻がなんとも心地よかった…

そういえば「たとえ忘れても深く刻んだ想いは消えない」
っていうのはDCⅡ本編でもありました。
あれは桜の力を介して奇跡が起こったんですが今回もそれ系なんだろうか?
まぁ魔法だの宇宙人だのなんでもありな世界ですから
なにが起こっても驚きようがねぇよな



まさかここまで長文になるとは思いませんでした
文章量で分かるように

『機械の心』>『雪月花』>『まひるに降る雨』>『紫陽花』

の順で面白かったです。
個人的に『機械の心』は当たり。
明るさでいえば『雪月花』で感動的なのは『まひるに降る雨』なんですが
一番バランスが取れてたと思うし、なにより咲耶(μ)が可愛かった。
くそぅ…やっぱりメイドロボだけはいまだに俺をどうにかしやがる…

良く考えりゃ、この手のゲームキャラなんて結局男の欲望の歪んだ結晶であり
いろんな意味で「男の妄想の理想型」を実現しているメイドロボに惹かれるのは
自然の摂理なのかもしれませんね…

aisiafc2.jpg

「kokoro」は、確かにそこにあったんだ…
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コメント
未攻略
攻略お疲れ様でした。

>一生のうち一度でも誰かを幸せに……
>思えば人間ってやつは……
>男の欲望の歪んだ結晶
 キャラクターを作るということは大袈裟にいえば命を創ることと同意義と考えてもいいと思います。
 そして彼らは完璧に創られず(創ることができず)、時に幸せに、時に不幸にされてしまします。
 確かな器を持てない彼らに対して人は自身の人生の中で無駄なんかではなく、無価値なんてとんでもないと示していかなければならないんだと思います。
(自分で言いたいことがうまくまとめられなくてすみません。)

>まひるという少女の生には意味があった
 彼女が残した幸せも確かにそうですが、自分の考えでは彼女の残した苦しみも意味があったと思います。
 まひるルートは義之にとって一番の幸せではなかったと考える人は多いと思います。そしてミキちゃんもまひるの死によって幸せになるのをためらってしまい、幸せを逃したかもしれません。
 でも、そこから立ち直ろうとする努力はとても美しいものだと思います。もちろん幸せなのが一番だということは納得できるんですが……。
 もし、時間をさかのぼることができてまひるの病気を治せたとして、それが幸せ(いいこと)だとわかっているんです。
 でもじゃあまひるが病気で苦しんだこと、そしてその死のよって苦しんだり、起こったことをすべて幸せのためと捨てることが正しいのかと考えてしまいます。
 まあ、所詮この考えは傍観者であるがための勝手な考えかもしれませんが……。

長文失礼しました。
2009/07/10(金) 03:58 | URL | ゆじ #.Nnu5I0M[ コメントの編集]
Re: 未攻略
>ゆじさん
コメントどーも

「生は死の始まり」と言いますが
創作物で一個のキャラクターとして生を受けたからには
「何らかの役割」というのが与えられるということなんじゃないかなあ?

「まひる」というキャラクターの役割は「幽霊として生前やりのこした恋愛をすること」
ということであり、今回はそれまでの話が語られただけ。
それこそゴールが見えていましたが
やっぱり「ゴールにたどり着くか?」じゃなく
「ゴールにたどり着くまでの過程」に意味があるんじゃないだろうか?

人は"幸せになった"という結果ではなく
"幸せに至るまでの過程"に感動するのかも知れません


・・・でも、こんなことを書くのもなんですが
「ゲームなんだし2週目は選択肢を追加して
まひるが救えるifルートを作ればいいのに」
と一瞬思ってしまった俺がいる

以上
2009/07/10(金) 07:17 | URL | せーにん #-[ コメントの編集]
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