
3クールをかけて描かれた人と妖怪と一本の槍の物語も遂に完結。
妖怪は世界を支え、人々は未来に向かう。
復讐の為に生きた槍は最後の伝承者の中へと溶け込み。
そして、一人の少年は新しい明日を手に入れ
一匹の妖怪はあるべき場所へと帰って逝った。
まさに
大団円と呼ぶにふさわしい結末でした。
本当に熱い作品だった。
特に3クール目入ってからは主役コンビの絶望感と
孤立感が半端じゃないことになってて
「どうやって白面倒すんだコレ?」って思ってた展開から、全員集合の最終決戦までの
流れが本当に熱かった。
最後にメインキャラについての感想
・蒼月潮
本当にまっすぐで熱い主人公だった。誰かを思いやり誰かの為に行動でき、
そして誰かの為に泣ける男。
だからこそ、あんなに多くの人や妖怪を
惹きつけたんだろうなと思う。
最終的には獣の槍の宿命からは逃れられ
人として父と母の元で幸せな日常を取り戻せて
良かったと思います。
一度人外の領域に踏み込んだから
「もしかしたら帰れないのかも」
って思ったが、最後の最後で大逆転できたね。
あれは獣の槍のせめてもの恩返しだったんだろうな。
・とら
我らが
ツンデレ妖怪。口の悪さや凶暴さとは裏腹に
最後の最後まで滅茶苦茶良い奴だった。
だってこいつなんだかんだで潮を見捨てないし
なんだかんだで一緒に戦ってたわけだからな。
真由子とのやり取りは微笑ましかった。
元々シャガクシャだったころからそういう性格で、
真由子もとらのそういう本質的な優しさに気づいて
いたからこそ恐れず接することが出来たんだろうな。
最終回にて獣の槍で封印されてた理由が明かされた時は
「なるほど」って思いました。よくここまで伏線引っ張ったよな。
最後は消滅したみたいだけど、ラストシーンの声から察するに
戻ってきたんだろうね。
・白面の者
本作のラスボス。物語序盤からその存在を示唆されており、
最初から最後までラスボスを張り続けた存在。
基本的な実力も最強クラスなのだが、
決して奢らず、そして獣の槍とその伝承者を恐れ
本当に容赦ないやり方で潮のメンタルをボロボロにしたその手腕はマジで狡猾。
物理的な強さでは白面を超えるラスボスは他にもいますけど
それ以上に狡猾なやり口から、絶対相手にしたくないラスボスナンバーワン。
しかし、最終回で明かされた白面の者の真意は
今までの「凶悪なラスボス」っという認識とは180度異なる
コンプレックスの塊のような姿だった。
生まれた時から闇の存在として生を受けたからこそ
光の者に憧れ、妬み、憎悪した。
潮が「白面は赤ん坊(人間)になりたかったのかな?」
って言ってた通り、白面の願望は底だったのかもしれない。
大妖としての素養も器も十分に持っていながら
陽の者を「綺麗」だと感じる心だけは平凡だった。白面にとってそれこそが最大の不幸だったのかもしれない。
妖怪は生まれ変わるそうだが、今度は人間として
陽の者として生まれ変わることを切に願う。
原作未読者でしたけど、十分に楽しめた作品でした。
熱いキャストと制作スタッフのみなさま。
そしてコメントにて熱い感想を送ってくれた人たち
本当にありがとうございました。

以上、うしおととらの感想でした。
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最初は食うか食われるかのコンビだった凸凹コンビだけど、人や妖怪そして様々な旅う経て二人で一匹の妖怪と呼ばれるほど名コンビへと変わり、やがて宿命の敵である白面の者を討つまでを話を短くしたとはいえ3クールでしったかり描かれてすごく感無量です。せーにんさんも原作でカットされたうしろらエピソードや他の藤田和日郎先生作品(特にからくりサーカス)も機会があったら是非読んでください。以上!
欲を言えばまた同じスタッフで2期をやって、未収録のエピソードを補完してほしい。
次はもっと話数を確保して、藤田先生のもう一つの名作:からくりサーカスをアニメ化しようぜ。
最終決戦の終盤でキリオの相棒「九印」は黒炎達の攻撃で限界を迎え、
キリオの危機を救いながらも崩れ落ち命尽きました。
アニメでは語られなかったですけど、キリオもパートナーとの別れをしたんです。
白面の者に関しては、そういうえげつない策士で強さも半端なく、
真意もコンプレックスの塊みたいな存在でもあるので、
記憶に残りやすいラスボス大妖怪なんですよ。
コメントどーも
> うしおととらホントに良い最終回でした。
やっぱりこういう積み重ねや今までやってきたことが報われる展開っていうのは
王道ですが好きですね。王道だからこそ多くの人に支持され、
何度も使い古された展開なんだろう
コメントどーも
> 原作を見たのは少なくとも10年も前で、まさかのアニメ化に驚きを隠せない。当時の感動を思い出しつつ新たな思い出も得たし、感謝以外の言葉が出ない。
ジョジョやベルセルクもそうだけど、昔の作品を最近になってアニメ化ってパターン増えてほしいな
コメントどーも
> アニメでは尺の都合でカットされましたけど、
> 最終決戦の終盤でキリオの相棒「九印」は黒炎達の攻撃で限界を迎え、
> キリオの危機を救いながらも崩れ落ち命尽きました。
> アニメでは語られなかったですけど、キリオもパートナーとの別れをしたんです。
最後のシーン。真由子と姉弟みたいな関係になれてて本当によかった。
> 白面の者に関しては、そういうえげつない策士で強さも半端なく、
> 真意もコンプレックスの塊みたいな存在でもあるので、
> 記憶に残りやすいラスボス大妖怪なんですよ。
最後の最後で同情しちまったというか…あいつもあいつで抱えていたんだなって思うとちょっと悲しい
潮「な訳あるか!」
本当に伏線回収が上手いと言われる作品なだけに、何故とらが封印されてたかも納得でした。
白面もラジオで林原さんが「白面も哀しいんだよね・・・」と言っていたので何かあるなとは分かってましたが、生まれた段階で「はい。あんたは絶対悪ね、兎に角憎み、妬みなさい」なんて言われたらコンプレックスの塊になるよなあと思ったり。
しかし本当に単純に強い敵に更に慢心を減らして狡猾さを持たせたらここまで強くなると思い知らされました。
とらの最期のセリフ「喰ったぜ腹一杯な・・・」もとららしくて泣けました。(因みにこの台詞で画像検索すると「紅煉」が同じ台詞を違う意味で言ってる画像が引っ掛かり腹筋を喰われました。)
潮も宿命から逃れ母親も帰って来てハッピーエンド・・・ですが、母親の成長速度的に将来潮が爺さんになっても母親がまだ30代にしか見えないという逆丈助&ジョセフな関係になりそうである。
最後まで見れて良かったなあと思いました。
> 潮「な訳あるか!」
おっちゃんの声はいまだに違和感がある…
> とらの最期のセリフ「喰ったぜ腹一杯な・・・」もとららしくて泣けました。(因みにこの台詞で画像検索すると「紅煉」が同じ台詞を違う意味で言ってる画像が引っ掛かり腹筋を喰われました。)
想い出だけで腹いっぱいってことなんだろうな
> 潮も宿命から逃れ母親も帰って来てハッピーエンド・・・ですが、母親の成長速度的に将来潮が爺さんになっても母親がまだ30代にしか見えないという逆丈助&ジョセフな関係になりそうである。
これは、数年後弟か妹生まれるな