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傷物語 冷血篇 感想

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青春は「いたみ」なしでは過ごせない。
ようやく重要なピースが埋まったって感じだな。

以下、ネタバレありの感想


2010年に発表されてから約6年ぐらい
かけてようやく完結した物語シリーズの
根幹を成す傷の物語。
(最初2012年に放映する予定だったんだぜ?これ)

「冷血編」は今まで以上にグロテスクで
ショッキングなシーンが多かった。
確かにこれはTVシリーズじゃ放送できないよな。


・阿良々木暦

相変わらずカッコいいのとカッコ悪いの
中間あたりを一輪車で爆走してるみたいな主人公。
そんな彼の最後の「決断」は本当に
誰にとっても不幸な結末だったのかもしれないけど
少なくとも"阿良々木暦にとっての最良の結末"
であってほしいと切に願う。

まぁメタ的なことを言うのであれば、
彼が"吸血鬼もどき"になったおかげで
助けられた人もいっぱいいると思えば
あの選択は正しかったのだろう。

ただ、「バサ姉おっぱいモミモミ事件」における
見事なヘタレっぷりには残念だよ。
この男が数か月後、小学生のおっぱいを揉むのに
良心の欠片も見せなくなるようになるとはな…


・羽川翼

今回も神様、仏様、羽川様だったメインヒロイン。
「吸血鬼としての食人性を抑えられなくなるかもしれないから自殺する」
っと言った阿良々木君に対する彼女の対応は
まさに聖母かと思うほどだった。

何はともあれ今回最大の見せ場は
「バサ姉おっぱいモミモミ事件」である。
ほっちゃん声めっちゃエロかった。
現プリキュアのレギュラーやってる人に
あんな隠語を言わせるとか…
阿良々木君。あなたが神か! 最低です。
エスカレートしてどんどん鬼畜になっていく阿良々木くんからは
今後の変態性の片鱗を感じたよ。


・キスショット

解ってはいたけど、確かにキスショットが
人間を食ってるシーンはショッキングだったな。
後の忍を知ってるからこそ
「可愛がってた猫がネズミを食べてる所を見て幻滅する」
っていう忍野のたとえがものすごく上手かった。
彼女にとってはそれが自然のことなのにね。

今回の結末は彼女にとって「不幸」だったのかもしれないが
後のシリーズの彼女を見てる感じだと
あんまりそうは思えないんだよな。
むしろ阿良々木くんと一緒でハッピーみたいになってるもんな。
(だからこそ彼を失ったルートでは
人類滅亡間際まで暴れまわったんだろうけど)


・忍野メメ

やっぱり忍野はカッコいい。
後のシリーズには他の専門家も複数人いるのだが
なんだかんだで一番頼りになるのは忍野だって実感したよ。
"最高の答え"は持ち合わせていないけど
阿良々木くんにとっての"最良の選択肢"を与えた。
っていうのが良いね。


結局のところこの物語って
「通りすがりの偽善者が人食いの化け物を
助けてしまった結果、誰もが不幸になる結末を迎えた」

っていうことなんだけど、
だからこそ"物語"は続いて行ったのかもしれない。
阿良々木暦がキスショットを助けなかった場合、
少なくとも"重さを無くした少女"は助からなかったのかもしれない。

色んな人たちのその後の物語を変えることになった
そんな始まりの物語。でした。


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そして――彼の春休みは終わった。
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コメント
No title
>>ただ、「バサ姉お○ぱいモミモミ事件」における
>>見事なヘタレっぷりには残念だよ。
>>この男が数か月後、小学生のお○ぱいを揉むのに
>>良心の欠片も見せなくなるようになるとはな

アララギさんはバサ姉に対して「だけ」は
セクハラするのは口だけで決して手は出しません
それはアララギさんが超変態として覚醒して
女の子のおっ○いを揉むのに一辺の迷いもみせなくなるどころか
妹のおっ○いでさえ平気で揉むようになっても変わりません
なのでヘタレて揉まない訳じゃないのかもです

(実際後のバサ姉と忍野扇ちゃんの対決の時
バサ姉のおっ○いを揉むって事になってましたけど
結局は揉んでませんしね)
2017/01/07(土) 23:56 | URL | サク #-[ コメントの編集]
Re: No title
>サク さん
コメントどーも

> アララギさんはバサ姉に対して「だけ」は
> セクハラするのは口だけで決して手は出しません

羽川さんが聖母すぎて手を出すのは背徳感を感じるんだろうね。
まぁアララギくんは同年代や年上にセクハラすることはあんまりないんだよな。
基本的に対象は年下。
2017/01/08(日) 09:38 | URL | せーにん #-[ コメントの編集]
No title
>2010年に発表されてから約6年ぐらい
かけてようやく完結した物語シリーズの
根幹を成す傷の物語。

八九寺「まさか私が消える鬼物語どころかキスショットさんの最初の眷属が登場する終物語よりも後になるとは思いませんでしたね。 まあ、お蔵入りにならなくて何よりでした。 
再登場した私が大活躍する続・終物語よりは早く放映できましたしね」

>この男が数か月後、小学生のおっぱ.いを揉むのに
良心の欠片も見せなくなるようになるとはな…

八九寺「私の可愛らしさがラララ木さんを狂わせてしまったんですね。 我ながら罪な女です」
阿良々木「おい、八九寺。 僕の名前を歌みたいに言うな。 ぼくの名前は阿良々木だ」
八九寺「失礼、かみました(以下省略)」

>阿良々木暦がキスショットを助けなかった場合、
少なくとも"重さを無くした少女"は助からなかったのかもしれない。

八九寺「私もお母さんに会えないまま今も迷い続けていたかもしれませんしね。 
神原さんも阿良々木さんが原因で悪魔に取り憑かれたけど、結果的に戦場ヶ原さんと和解するきっかけになりましたしね。 
撫子さんにしても色々ありましたけど阿良々木さんと再会せず呪われたままでいるよりはマシだったんじゃないでしょうかね」

>そして――彼の春休みは終わった。

八九寺「一年がかりの長い春休みでしたね」

>まぁアララギくんは同年代や年上にセクハラすることはあんまりないんだよな。
>基本的に対象は年下。

八九寺「原作者によると、妹と怪異が相手ならOkだと考えてるらしいですよ、あのエ.ロロ木さんは。
しかも、過去にタイムスリップした際は興奮のあまり幼女バサ姉に手を出しそうになってますよ。
成長したら手が出せなくなるのに幼女ならいいとは、やはりただのロリリ木さんなのかもしれませんね。
それにしても幼女なのにバサ姉とはこれいかに」
2017/01/08(日) 21:58 | URL | 通りすがりの幻想殺し #-[ コメントの編集]
Re: No title
>通りすがりの幻想殺しさん
コメントどーも

> 八九寺「まさか私が消える鬼物語どころかキスショットさんの最初の眷属が登場する終物語よりも後になるとは思いませんでしたね。 まあ、お蔵入りにならなくて何よりでした。 
> 再登場した私が大活躍する続・終物語よりは早く放映できましたしね」

初代さんは傷の話も踏まえると全然印象違って見えてくるな。

> 八九寺「私の可愛らしさがラララ木さんを狂わせてしまったんですね。 我ながら罪な女です」
> 阿良々木「おい、八九寺。 僕の名前を歌みたいに言うな。 ぼくの名前は阿良々木だ」

そうだよ。責任とって結婚しろよ

> 八九寺「私もお母さんに会えないまま今も迷い続けていたかもしれませんしね。 
> 神原さんも阿良々木さんが原因で悪魔に取り憑かれたけど、結果的に戦場ヶ原さんと和解するきっかけになりましたしね。 
> 撫子さんにしても色々ありましたけど阿良々木さんと再会せず呪われたままでいるよりはマシだったんじゃないでしょうかね」

少なくともガチでヤバそうなのが数人いるんだよな。

> >そして――彼の春休みは終わった。
> 八九寺「一年がかりの長い春休みでしたね」

まったくだよ


2017/01/09(月) 20:37 | URL | せーにん #-[ コメントの編集]
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