正直俺あんまりこの作品にはあまり思いいれが無かったんですよ
アニメも後半はすごく面白かったけど、序盤は流し見程度だったし
前作の『first tale』も2章の内容とかあんまし覚えてないし…
メモオフやリトバスやDCに比べるとそこまで声を大にして好きだと広言はできないレベルでした…
ですが今では… そんな過去の俺を殴り倒したいほど このゲームにどっぷりハマリました! アレだね…前作はいわば前菜だった訳ですよ!(前作ファンの皆さんごめん無さい)
ラストのエンディングにたどり着いたときの
何だこの圧倒的幸福感は! 何だこの名作映画を見た後のような爽快感は! そして何だこの頬を伝う『心の汗』は! 「ゲーム如きに何熱くなってんだよ」 とかお思いの方もいるでしょうが逆に問おう?
ゲームでも漫画でもアニメでもスポーツでも芸術でも何かを見て
体感してそれを素晴らしいと思えることは人が生きていく上で必要なことだと思わないか?
どんなに仕事帰りで疲れていても辛いことがあっても
"それさえあればこの先も頑張って生きていけると思えるもの" いわば心のオアシス
俺の場合それがたまたまこの手のゲームやアニメだっただけだよ
少なくとも"俺は"プレイしてよかったと思える作品でした
それでは恒例の各キャラの感想をどうぞ
(一応first taleの登場人物についても語ります)
・広野 紘 記念すべく一章の主人公、通称『ヒロヒロ』
幼少時代は姉に振り回されて、最近まで景に振り回されて
挙句の果てにはみやこに振り回されてメモオフ級の修羅場を向かえて
なんて羨ましい 可愛そうな女難の持ち主! 本作の自転車破損率ぶっちぎりのナンバーワン!
そんなヒロヒロですが学校をやめ漫画家一筋で生きて行くことを
選んだ時はかっこよかったぞ!ただアニメ版のラストテレホンの
時のほうがもっとかっこよかった気がするのは俺だけでしょうか?
実は久瀬さんのヴァイオリンのファンだが、
その久瀬さんは姉のかつての同級生だということに彼はいつになったら気づくのだろうか?
・宮村 みやこ 容姿端麗、文武両道、才色兼備、天真爛漫
他に何か4文字熟語が付きそうな完璧超人
いろんな意味で彼女は
『修羅場発生装置』 という印象しか残ってません。景とのドロドロバトルは凄かったなぁ
アニメ版では『画像の中に文字一杯』『着信履歴99件』という
ある意味、minoriの伝説
『みなも小一時間問い詰め』 とタメ張れそうな伝説を残す
結局作中の中では夢は見つけることは出来ませんでしたが居場所は見つけられました
紘は永遠にみやこから離れられない…
いや離れてはいけないの間違いか… ・堤 京介 1章のインパクトと後編のインパクトですっかり影が薄くなった2章の主人公
正直、この物語を形成する人物たちとのつながりが一番薄い人物なのでは?
彼は主人公より信みたいな脇役に徹してたほうが良かったのでは(ヒド…
アニメ版でも紘や蓮治にくらべて空気だったし…
・新堂 景 芸術家や天然馬鹿や嘘つきが多いこの物語では唯一の
体育会系でまともで正直な人物、でも景ちゃんは素直になるところを間違えてるよ
後編では前編でのメインキャラで唯一(声だけですが)登場した人物
やっぱりこの娘の最大の見せ場はみやことの修羅場だな~ ・麻生 蓮治 ニコニコでひたすら
『電子レンジ』 って言われてましたが
まさか本当に昔のあだ名がそうだったとは…
蓮治の話は最後多少結末が違いましたがほぼアニメ版どおりでした
ただやっぱりアニメ版のラストのほうが盛り上がった気がします
ですが
初体験で寒空の下でアオカンってのは君いい趣味してるね(笑) ・新堂 千尋 efのヒロインの中で一番このみのなのがこの子
障害云々差し引いても、この子は色々と可愛すぎる
でも間違っても
眼帯取ったら目からビームは出ないよ! 久瀬さん曰く(記憶障害のために) 『永遠の処女』 千尋が抱えている記憶障害もほぼアニメ版の設定どおりでしたが
「蓮治のことを想ったために13時間ルールをオーバー」とか
「火村に対して手帳をぶつける」といった行動はカットされてました
しかし「私冗談を言います」のシーンや蓮治が千尋の異常性に気づいたときの
リアクションの演出はアニメのほうがすごかった気がします…
いろんな意味でアニメ版の出来のよさを痛感したような気がします 余談ですがチャイナバージョンはいろんな意味で爆死!
もうひとつ余談ですが健忘症について調べたところ、彼女の症状は前向性健忘といい
現実にも実際存在する症状のようです(詳しくは自分でググってくれ)
・麻生 すみれ 3章のもう一人のヒロイン(オイ 息子とはいろんな意味で危ない橋を渡ろうとしてくるお母さん
それでも息子はあまやさず突き放さないいいお母さんだ
4章ではミズキの策略により念願の蓮治との混浴を果たす ・久瀬 修一 火村曰く
「下半身直結型」 優子曰く「嘘つきだが奏でる音楽は綺麗過ぎる人」
そんな久瀬さんは若いころも年をとっても久瀬さんでした。
軟派な性格に見えるけど実は情に熱く、意外と冷静に物事を見極める洞察力と
音楽に掛ける熱い情熱を持ち、
"普段はバカでも実は凄いやつ" を地で行く人物
ただ『太く長く生きる』と言って旅立っていった彼が
まさかああなっちまうとはこのとき誰も思ってなかっただろうな…
基本的に"行き止まりの人間"的な設定を持つ人物なので
どっちかっていうと主人公ポジションをミズキに取られた感がある…
ただ
火村夕との腐りすぎて糸を引いてそうな友情関係は面白かった しかし大の大人が中○生に手を出すってのはなんとも犯罪臭いよな… でも不覚にもこのゲームで一番興奮したシーンは久瀬によるミズキのレ○プシーンだったりする ・羽山 ミズキ 4章のヒロイン、実は蓮治と従兄弟だったことが開始早々判明
こういうやかましい後輩タイプのヒロインってのは結構好きです
でも劇中にも記述があるように「わんこ属性」っぽい
上記のとおり微妙に終わってしまった久瀬さんに代わって4部の主人公的
ポジションにいて、ずっと子ども扱いされ口でも体でも弄ばれていた
久瀬を見事に一括したシーン は思わず親指立てたね。
OPを見るとバレバレなんですが彼女の過去はこの物語の根源に
大きく関わってくるため、結構重要な優遇されたポジションだったりする
そういえば優子、夕以外に4章までの物語について知ってるのはこいつだけだもんな…
・広野 凪 「ああそういえばそんな設定あったな」っと出てきてから思い出した
広野紘の実の姉である広野凪が夕の過去の回想でようやくご登場
まぁ性格は一言で言うと
"変人" このゲームにはたくさんの変人さんたちがいっぱいいらっしゃいますが
その中でひときわ輝く変人さんです、具体的に言うと初登場が全裸!
それでいて
普通に"恋する乙女"をやってるんだからなお驚きだ でも事実的に振られた後も後腐れなく夕とは友人関係を築き
なおかつ恋のライバルでも会った優子と普通に接してるあたりに器の大きさを感じさせた。
彼女を見ていると紘が何で家を飛び出したのか
どうしてそうも姉を嫌がっているのかが良く分かります…ウン
・火村 夕 いろんな意味でこの物語の真の主人公だった夕くんです。
とりあえず
かっちょ良すぎます! 自身が抱える過去のトラウマ、再会した幼馴染が抱えていた大きな闇
失ってしまった"手に入れたはずの幸福な家庭と愛する人"
それらの出来事の全部を抱えて傷つきながらも道を踏み外すことなく
夢に向かってひたすら歩き続けた姿は「すごく…カッコいいです…」
そして最後の最後で彼女に言えなかった言葉、渡せなかったプレゼントの全てを清算し 本当に意味で開放された彼が一人歩いていくシーンから始まるエンディングはマジで神! 何気にアニメ版OPへのオマージュみたいなカットがありました
・雨宮 優子 いよいよラストナンバーになります、この物語の根源を成す人物で
謎多きシスター、アニメ版ではほぼ幽霊だった雨宮優子です。
彼女は
いろんな意味でインパクトを俺に与えてくれました あの壮絶な過去を知ってしまうと納得せざる終えないかもしれませんが
「あははは」とか普通に狂った笑い声を出したシーンでは鳥肌が立ちましたし
ナイフを持ち出したシーンでは俺の中の何かが警報を出していました
それでもまぁ相方の夕くんが普段は冷血漢の癖にありえないほど善人
だったため、血が流れなかったのが不幸中の幸いです
こんな歪んだ優子が夕と再会し、過去を乗り越え、愛し合い子供を身篭り
ようやく人並みの幸せを手に入れれる所まで来たというのに 待っていたのは衝撃的な結末でした… 思えばアニメでのあの扱いはある意味、意図があったんだなと納得
雨宮優子という人物の人生は客観的に見れば確かに不幸だったと思います
震災により家族は失い、引き取り先の義兄からは虐待を受け
やっと手に入れれるはずだった幸せも不幸な事故により無くしてしまう…
でもそんな彼女が最後の最後で
「私は幸せでした」 なんて言った日には
もう泣くしかねぇだろうが!ばっきゃろう! このシーンが感動の最高到達点でした
これは悲しいとか寂しいとかの涙じゃないんです、そう
『幸福の涙』 なんです!
震災で一度滅んだ町を舞台に登場人物の過去、友人、仲間、恋人、先輩後輩、親などを通じた
様々な切り口で描くことによってここまで大きな『幸福感』まで昇華させた手腕は素晴らしい
minoriゴメン…『wind』以降お前を見放してごめん…
確かに誰もが誰も幸せになれたわけではない、むしろその先にある未来のことを考えると 「この終わりは本当に良かったものなのか?」と考えてしまうものもありましたが それでも主人公、ヒロインがそれぞれ自らの過去や呪縛から解き放たれて 未来に向かって歩いていったという姿には感動しました OPやムービーやCGの映像美もさることながら演出も鳥肌ものでした
最後のエンディングを見た後、俺は素直に拍手を送ったよ
この作品に出会えてよかった この暖かい世界に出会えてよかった そしてこの作品を生み出してくれてありがとう… では最後に一言…
お願いだぁぁぁぁぁシャフトォォォォ!! 頼むから夕の過去と結末を描いたアニメ第二期を作ってくれぇぇぇぇ!! ↓今回は俺にしては頑張ったほう
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熱い熱い感想読ませていただきました♪
当方素晴らしいレビューで感激です!
僕もエンディングでは涙が止まらなかったのですよ~
優子の語りと夕くんの言葉が流れるところはもう泣いて泣いて・・・あ、思い出したらまた泣けてきました;;
幸福の涙・・・素晴らしいものです。
minoriスタッフ、SHAFTのスタッフ達に多大なる拍手をしたいですねっ!
コメントどうもありがとうございます
普段ネタに走ってる俺も流石に自重して今回は熱く語ってみました
多分この感動はやった人にならわかるものだと思います
そしてこんな俺の感想を素晴らしいと見てくれただけでも感謝します
感想楽しく読ませていただきました。ありがとう!
efは確かにムービー、音楽、CG、演出、キャラともにどこに出しても恥ずかしくない
くらい神がかってたゲームでしたね。そしてこの感想を楽しんでみてもらえたのなら
書いた本人としても凄く嬉しい限りです。
ブログ拝見しました。
あまり元々思い入れがなかった点や、Windでのトラウマが抜けられず、はるおともスルーしていた身だったので、非常にカブる所が多く、共感する点も多かったです。
同じく、minoriゴメン、マジゴメン
ミズキが主人公という点については同意です。
いやー、First Tale やドラマCD聴いてたときは、優子と接点がありそうな伏線のところで、実は別の顔を持ってるかもなあとか思いましたが、まさか、ここまでかっこ可愛かったとは。原油価格並みに株価が急騰しました。
久瀬を海に投げ込んだあとのBGMが頭の中を流れ続けています。
アニメからゲームへ・・・最後はゲームからアニメへバトンを渡した見事な演出だったと思います。交互ににオーバーラップさせたことで、火が付いたのではないかと思います。First Taleだけやったときは、そこまでのゲームだとは思えなかったのに、改めてやると発見することが多くて・・・とりあえず、シャフトGJ!!
タダの泣きゲーではなく、前向きに自分の人生も考えてみようと思えた作品だった。
意義のある一週間のプレー時間でした。
>ミズキが主人公
OPとかみてても最後のカットがどうしても「俺たちの戦いはまだまだ続く」ていう台詞が浮かんできます
ヴァイオリンケースを蹴っ飛ばしたシーンは思わず吹きましたwww
> アニメからゲームへ
原作エロゲでアニメまで神だったゲームって珍しいのでは?
とりあえずシャフトGJといわざる終えない
いい物語です^^
コメントどーも
> 羽山ミズキの一喝シーンは、未だに心に残っています。
> いい物語です^^
4章は完全に主人公とヒロインの立場が逆転してました。
思えばミズキは設定的に裏主人公みたいなものですからね