王道的なボーイミーツガールもので
人類の逞しさを感じる作品でした。
いわゆる「セカイ系」に位置する作品で
最終的には
「ヒロインか世界か」っという
よくある究極の二択を迫られるわけなんですが
本当に迷いもせずにヒロインを選んでいける
帆高くんは本当に「主人公」してたと思います。
1クールのアニメだとそこらへんで1話ぐらい
悩んだりするんですが、そこは映画という短い尺ですから
「もう迷うな!とっとと走っていけぇぇえl!」って関わった人たち全員の力を得てヒロインを取り戻しに
行く展開はやっぱり王道ですが熱かったです。
しかし、この手の選択を突き付けると
だいたい
「どっちも救う」ていう展開になるから
本当に「ヒロインだけ」を選ぶ展開は実は意外と珍しい気がします。
新海作品ですので作画クオリティは相変わらず高く
今回は特に雨や水の描写が素晴らしかったです。
新海作品で雨と言えば「ef」のOPを思い出しますが
思えばあれから10年経つんですよね…早いものだ
以下、キャラクターの感想
■森嶋帆高本作の主人公。
行動力100%の家出少年。ナヨナヨしてる風に見えて実は行動力の化身で
自分にちょっと優しくしてくれた女の子を
助けようとして強面のお兄さん相手に
銃を突きつけられるレベルの行動力を持つ。
しかも引き金を引ける勇気も持つ
訓練すれば一流のヒットマンになれそうだな…
社会的地位とか正義を殴り捨ててでも
迷わずヒロインを選べるまっすぐな少年で好感をもてました。
しかし、終盤で
「ヒナァァァァァァァァ!」って叫ぶシーンはシリアスなシーンのはずなのに
あの人のせいで笑えてしまった。バディコンの罪は重い
■天野陽菜本作のヒロイン。
100%の晴れ女でも割と雨に濡れてるシーンは色っぽくて良いと思います。
とにかくめっちゃ可愛い。ヒロインの可愛さでは
個人的には前作よりこちらのほうが上です。
(一緒にいるシーンが長かったのも理由なんですが)
ハンバーガーで運命を変えた少女。
自分の小さな優しさが自分や世界の運命を変えたわけですから
人生何が起きるかわからないものですよね。
チキンラーメンとポテチを料理に使用するあの料理
普通に食ってみたいと思いました。
今作も年上ヒロインか…っと思いきや実は年下でした
っていうオチは前作と真逆でしたね。
(個人的にはロリ体系なお姉さんキャラでもよかったのですが)
しかし、全裸で拉致されたのにばっちり服着てたあたり
神様がめっちゃ良心的だった。
おのれ映論め…■夏美子供の気持ちと大人の気持ちを分かって上げれる
微妙なお年頃のお姉さん。
とにかく最後まで少年少女の味方で
カブで奔走するシーンが彼女最大の見せ場。
なんで映画に出てくるライダーやドライバーは
みんなすさまじいドライビングテクを発揮するの?
■須賀圭介今作は「少年」の物語なわけなんですが、
むしろこっちのほうに共感しちゃう大人は多そうだ。
自分のことで手一杯で帆高を突き放したりするけど
何だかんだで最終的には少年の味方なあたり
悔しいけどかっこいいなと思いました。
涙流すシーンとか憎めない演出あってズルい。
序盤の須賀さん、夏美さん、帆高くんの
疑似家族的な展開はめっちゃ暖かくて
短い尺ながらも帆高君にとって
「居場所」を
与えてくれたんだなって感じました。
本当にね…こういうおじさんになりたいね
■天野凪陽菜の弟のスーパー小学生
アヤネ(CVあやねる)という名の元カノと
カナ(CVざーさん)という名の今カノがいる
ついでに須賀さんの娘さんともフラグが立ちそう。
…なんだこいつ?
「師匠」って呼んでいいか。
何気にこの歳にして気ぶりの達人。
姉ちゃんと帆高をくっつけようとしている感ありました。
■「君の名は」からのゲストたち実はこの作品「君の名は」と世界観を共有しているらしく
瀧君と三葉がゲスト出演していました。
しかも瀧君がすごく
「前作主人公」感出してたのがよかった。
てっしーと四葉も出てきたのには驚いた。
彼ら彼女らの選択の結果、世界は狂ったままになりましたが
それでも
「人ってそんな簡単に滅んだりしない」っていう
逞しさとポジティブさを感じるラストシーンは良かった。
警察に捕まった須賀さんが会社成功させてるあたりも
そう感じますし、滝君の祖母ちゃんが
何気に一番いいこと言った気がする。
以上、天気の子の感想でした。

ちょうど雨の日に見に行ってよかった。
- 関連記事
-
スポンサーサイト