世界で唯一のふたりのために
二人で相手にしても勝てなかったけど
どうやって勝つんでしょうか?
…っていう不安があったんですが、
新月ちゃんがクッソ強くて全然大丈夫だした。

機体を捨てて遠隔操作してトドメ刺そうとするとか
やってることがファーストガンダムのアムロの
それだよ新月ちゃん。
ファンネルの動きを完全に読んで攻撃したり
敵の動きが見えたり、
最終回の新月ちゃんはほとんど
ニュータイプみたいな存在でした。

最終回でパワーアップした新型機とか
負ける要素がなさ過ぎて困る。しかもホワイトリリーとニコイチの合体機みたいな存在で
ホーミングレーザーで数万のファンネルを一層する
シーンは爽快でした。
やっぱりロボットアニメはこうでなくちゃ。
ヴィオラカッツェFF(ファム・ファタール)というらしく
グランベルムが始まって初めて完全に新しく
新生した奇跡のアルマノクスだとか。

しかし、水晶ちゃんの最期は
「貴様の心も、一緒に連れて行く」とか言い出しそうで怖かった。
大丈夫?ナレーションの人精神崩壊してない?
水晶ちゃんは試験官用の人形で
最後までグランベルムに運命を定められた
哀しい存在だったんですよね。
でもこれで彼女もその役目から解放されたと考えると
彼女にとっての救いだったのかもしれません。
幾多の精神攻撃をはねのけて
初志貫徹で
「すべての魔力をなくす」という願いをかなえた新月ちゃんでしたが、
誰からも認識されない永遠の孤独を味わうことになりました。
だけど、最後に現れた「彼女」が
新月ちゃんの救いになればいいなと思える
希望を感じさせるラストでした。
消えたと思ってた相棒が実は生きてると
仄めかされるラスト。VRAINSもそうでしたが
結構好きなエンディングです。

しかし、ねねねぇが大きくなったのは
なんていうか…ショックでした。
返せ!俺たちの合法ロリを返せ!そのほうが自然なんでしょうけど
これだと中学生の希望ちゃんとどういう風に
出会ったことになったんでしょうか?
アンナや九音や水晶、
戦いで散った失ってしまったものは戻らない。
だけど哀しい戦いの連鎖は終わらすことができた。
そんな決着が描かれた最終回でした。
総括:グランベルム
ロボットでやる龍騎みたいな聖杯戦争なアニメ初見の感想がこれ以上ないくらい
真実だったりするアニメで、
最初の印象から一転して
気付けば今期で一番わくわくして
視聴してた作品になりました。
去年のプラネットウィズといい
夏期は良いロボアニメが放送されますね。

あと、毎回毎回なにかしらおかしいワードで
笑わせてくる予告もある意味本作の魅力の一つでした。
「ストーキングという名のライフワーク」とか
「光る勝利へロックオン」とか
そんなパワーワードどうやって思いついたの?
以下、キャラクターの感想
・満月
最後まで友を支えた人形(にんげん)中盤のバトルジャンキーっぷりは
どこへやら、終盤は自身の存在をかけて戦う
ドラマチックヒロインへとクラスチェンジ。
彼女の正体に関しては結構ショッキングな
内容でしたが、それを受け入れて
前に進もうとする彼女は凄くたくましいと思った。
ピンク髪の主人公が黒髪ロングの副主人公を
助ける展開は9年前からずっと変わらない。
・新月
本作の真の主人公割とやること全部裏目にでる
生き方がぶきっちょさんな子。
フーゴ家に関して言えば、本当に彼女の
余計な気遣いのせいで崩壊してしまった感あるから
本当に「そういうところだぞエルネスタ」
って言いたくなる気持ちもわかる。え、言ってない?
・九音
気付けば主人公よりも主人公してた恐ろしい子。でもせっかく助けた姉からは
覚えてもらえてなくて、
存在抹消されてしまったわけだから
なんかちょっとそこは切ない。
しかも助けた姉が非常にアレな人でしたからね。
四翠さんは最初ミステリアスな感じでしたけど
いざ起きてみるとなかなか愉快な人でした。
長期休学してて大学の単位大丈夫なんでしょうか?
・アンナ
グランベルムの序盤を支えたミスルサンチマン。グランベルム界のあきらっきーにして
グランベルム界の間桐慎二。
中盤で消費してしまったのは
少し惜しいと思いましたが、
それでも物語は失速するどころか
さらに加速しましたからね。
・ねねねぇ
有能合法ロリ。最後まで視聴してもやっぱり
ねねねぇが一番好きなキャラでした。
新月ちゃんもステルス機能がなけりゃ
負けてた可能性がありますから
序盤で敗北したとは思えないほど
物語に貢献した存在。影のMVP
・水晶
掴めない星に手を伸ばし続けた哀しき人形「みゅ」っとか言ってたのが懐かしくなるくらい
終盤は本当に弾けてましたね。
底が見えない腹黒だとは思ってはいたけど
1000年間グランベルムをやり続けて
疲れ果てた試験官で本作のラスボスだとは思っていなかった。
てっきり彼女を操ってた黒幕(CV:飛田さん)あたり
がラスボスだと思ってたよ。
本作のロボットアクションは最後まで素晴らしかった。
令和初のSD体系ロボットアニメとして
語り継がれてほしいです。
【関連記事】
・グランベルム 1~6話までの感想・グランベルム 第7話感想・グランベルム 第8話感想・グランベルム 第9話 感想・グランベルム 第10話 感想・グランベルム 第11話 感想・グランベルム 第12話 感想
以上、グランベルムの感想でした。
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>>出会ったことになったんでしょうか?
満月『なかったことにならないんだよ。魔力でどんなに書き換えようとしても』
って言ってた通り寧々ちゃんと希望ちゃんとの絆は
なかったことにはならなかったんでしょうね
あとマギアコナトスの目的って自殺だったのではないでしょうか?
水晶ちゃん曰く新月ちゃんが特に気に入られてた理由は
利害が一致してたからじゃないでしょうか?
平穏を求めて魔力封じた人達の心が宿ってても変じゃないですし
そうだとすると自らの消滅願っても不思議じゃないですから
最後の転校生は自らの望みを叶えてくれた新月に対する
マギアコナトスのお礼ではって気がします
寧々ちゃんが成長してるので魔力は消えてるのは確実で
消える前の最後の力で新月ちゃんの願いを叶えてくれたんでしょう
花が咲いたのはその残滓でしょうね
ロサはしっかりフーゴ家の長女としていいお姉ちゃんしてますが。
ヴィオラカッツェFFは、こういうサブ主人公の機体の特色が前面に出た最終機体で決着をつけるのは非常に稀でしょうか。多くの場合、こういう展開ではホワイトリリーにそのまま搭乗するか、カラーリングが白だったりホワイトリリーの顔立ちの新機体に乗るのがお約束ですし。結構斬新。
後は予告の言葉遊びはある意味では参考になるが、ここら辺はシナリオライターの才能によるものです、感性がモノを言う世界です(褒
コメントどーも
> 満月『なかったことにならないんだよ。魔力でどんなに書き換えようとしても』
> って言ってた通り寧々ちゃんと希望ちゃんとの絆は
> なかったことにはならなかったんでしょうね
無かったことにはしてはいけない(戒め)
> あとマギアコナトスの目的って自殺だったのではないでしょうか?
> 水晶ちゃん曰く新月ちゃんが特に気に入られてた理由は
> 利害が一致してたからじゃないでしょうか?
意思を持った兵器で、その力を悪用されるのを恐れていたからこそ
「自分を消してくれる」存在を求めていたわけだ。
> 最後の転校生は自らの望みを叶えてくれた新月に対する
> マギアコナトスのお礼ではって気がします
RAVEの星の恩返しみたいな
頑張った主人公たちへ大いなる存在が希望を残してくれる
展開はやっぱり好きですね。
コメントどーも
> ロサはしっかりフーゴ家の長女としていいお姉ちゃんしてますが。
0円お姉さまはなんだかんだで一番勝ち組な気がしますね。
> ヴィオラカッツェFFは、こういうサブ主人公の機体の特色が前面に出た最終機体で決着をつけるのは非常に稀でしょうか。多くの場合、こういう展開ではホワイトリリーにそのまま搭乗するか、カラーリングが白だったりホワイトリリーの顔立ちの新機体に乗るのがお約束ですし。結構斬新。
1号機と合体して2号機がベースになることは意外と珍しいですからね。
この手の合体最終形態のというとスペリオルドラゴンですが。
あれはサタンガンダムよりもナイトガンダム寄りの姿でしたね。
コメントどーも
> もしかすると“魔術を消失させる為の魔女”を待つ為に産みだされたモノかもしれませんね。満月とかは過去の候補だった少女だったかもしれませんし、九音も姉が無意識のうちに産みだした分身だったかもしれません。
魔力消失ルートこそが正しい道で
唯一それを望んていた新月ちゃんだからこそ
力を与えられたってことかな?
序盤から非常に計算された存在でした。それ故、存在が人形と分かってからは滅茶苦茶入れ込みました。
もしかしたら新月が魔力に愛されたのも、彼女が一家を破壊してしまったのも魔力がこういう関係を持つ人に魔力を渡せばマギアコナトスを嫌悪するという考えだったのかもしれない。と非常に想像も掻き立てられます。
終わってみれば皆キャラが立ち、それぞれ生きてる感がある良作だったと思います。
> 序盤から非常に計算された存在でした。それ故、存在が人形と分かってからは滅茶苦茶入れ込みました。
最初から満月ちゃんを見直してみると
いろいろな発見がありそうですね。
> 終わってみれば皆キャラが立ち、それぞれ生きてる感がある良作だったと思います。
グランベルム参加者はもちろん、
サブキャラに至るまでちゃんとキャラが立ってた良い作品でした。