時間制限付きの選択肢とか
部隊と舞台を指揮していく隊長の物語
っていう部分は相変わらずなのですが
戦闘がアクションになってたり
他の華撃団が多数登場したり
華撃団同士の戦いがあったりと
これまでのサクラ大戦を継承しつつ
「新しいサクラ大戦を作っていこう」っていう意欲が見えた作品でした。
ストーリーはサクラ大戦5の
地続きとなる太正29年の帝都を舞台とした物語で、
冒頭でいきなり今までの華撃団(帝国、巴里、紐育)が
いなくなったことが説明されます。
流石に前作キャラを残したままですと
今回のストーリーはできなかったことを考えると、
ここらへんは致し方ない部分なんでしょうね。
でもきっと大神さんのことだから
別の世界でもエンジョイしてると思うんだ。
すみれさんの
「彼らならきっと今も戦ってる」っていうセリフが説得力ありすぎる…
テーマ的には「かつての帝国華撃団の栄光を取り戻す」
っていう部分がメインになっています。
舞台も部隊もボロボロの状態で
国からの支援も無く、すみれさんの
私財でなんとか成り立ってる状況。
そんな状況の中、帝国華撃団の
隊長となった神山誠十郎が華撃団大戦を勝ち抜き
降魔との闘いを経て華撃団を立て直していくというストーリー。
へっぽこ部隊の逆襲劇でした。
以下、キャラクターの感想
■神山誠十郎本作の主人公。基本的には少し頼りないけど
熱い性格をした真面目な隊長。
プレイヤーの選択肢次第では
ド変態にもナンパ野郎にも無口な男にもなるが
普段の会話の内容から割と面白い方向のキャラだと感じました。
真面目にやってても普通にかっこいいのだが
ふざけた選択肢を選んだ時の反応も
ある意味滅茶苦茶カッコいいという
可能性という名の変態。割と好きな主人公です。
2周目以降はふざけた選択肢選んでるんだけど
本当にキャプテンのハートが強すぎて笑う。
意外と男連中との絡みも結構多くて
良い感じに関係が描かれていく。
司馬君とは互いを知り尽くした昔からのマブダチとしてイチャイチャしつつ、
シャオロンくんとは互いを認め合うライバルで見事に胃袋を掴まれ、
そしてアーサー様からは「僕の華撃団に来ないか?」っと大胆な告白を受ける。
みんなキテルよね…
■天宮さくら本作のメインヒロイン。
基本的に本作は彼女がいれば成り立つ
っていうレベルで重要キャラなので
ある意味
"もう一人の主人公"みたいな立ち位置のヒロインでした。
その分、結構苦労を背負い込むタイプで
憧れの人のそっくりさんが現れるわ、
その人に自分の機体ぶっ壊されるわ、
国から「平和のために死ね」と命令されるわ、
割と不幸な立ち位置のキャラ。
ヒロインとしては主人公の幼馴染というポジションの為か
本編開始前から攻略完了済みで、
再会時には(結婚したい)と思ってる子。
演技にかこつけて誠兄さんにブチ切れてたのは笑ったよ。
というか「誠兄さんなんてキライだ」
っていうセリフ何回聞いたことか…
神山隊長、誠兄さん、誠十郎さんっと
主人公の呼び方がコロコロ変わる。
■東雲初穂普段はガサツだが、頼りになる花組のまとめ役
凄くいい子だよね…サバサバしているようで
実は乙女な所とかあるし、何より誰よりも繊細なあたりとか。
カンナっぽいキャラに見せかけた
紅蘭やマリアポジションのキャラ。
戦闘面では攻撃範囲が広いので雑魚戦では重宝しました。
合体攻撃では太鼓の達人となる。
(本作の合体攻撃の中ではかなりまともな部類)
■クラリス専用回終わったら落ちてる系ちょろいんにして
大人しそうに見えて実は大胆。
いきなり押し倒してくる文学少女。
歩く黒歴史製造機でよく自作ポエムを落とす。
スケベな選択肢を選ぶと毒舌化としての一面を発揮するので
彼女から好かれたいのなら是非とも誠実な隊長であるべきだ。
メイン回でデートしたり、神山さんの
悩みを聞いて彼の背中を押したりするあたり
一番「恋愛」してたのはこの子だったと思う。
合体攻撃時には「月がきれいだね…」っと
告白するベタな恋愛もの。ここらへんは
文学少女ならでわですよね。
■望月あざみニンジャガール。
幻術を見破ったり、不意打ちを看破したり、
あっさり拘束を破ったり
銃を持った大人数人を相手に
大立ち回りができる有能忍者。
しかし
「君花組より月組向きなのでは?」って思ってしまう。
でも貴重な霊力持ちだから花組に配属されたんだろう。
あと、笑顔がめっちゃ可愛い。
4話ラストの
笑顔で落とされた紳士は多かろう。
かくゆう私もそうだ。
戦闘面では手数の多いスピードタイプのキャラ
合体攻撃は分身したあざみに対して
隊長も分身して対抗するという
もはやなんだかよくわからない映像となる。
■アナスタシア歌、演技共にトップクラスの技量を持っている大女優
落ち着いたクールな大人の女性であり、
隊長が奇抜な行動をしても動揺せずに返してくれる。
当初は自分の演技をするだけだと言ってたが
さくらたちの情熱に負けて演技指導をしたり
弟子の成長に喜んだりと、意外と面倒見がいい。
失われた家族を求めて行動した結果
"花組"というもう一つの家族を手に入れるまでが彼女の物語でした。
隊長のことを
「キャプテン」呼びする今までいなかったキャラ
戦闘面では銃を使った遠距離攻撃を担当するが
手数が多い上にダメージも大きい最強クラスのキャラ。
合体攻撃はプラネタリムでしっとりと
デートする演出。
隊長は星になったんだ…■神崎すみれ元帝劇のトップスタアにして現帝劇の支配人。
無念や後悔を抱えながらもそれでも
みんなの土台として立ち回っていく
精神的支柱っぷりはまさに帝劇の支配人と言ったところ。
「かつて失った者を取り戻したい」「もう一度会いたい」っていう気持ちはラスボスと同じでありながら
その根っこにあるのは平和を愛する気持ち。
ラスボスに神崎すみれとしての生きざまと
かつての仲間たちへの信頼をたたきつけるシーンはまさに圧巻でした。
■夜叉真宮寺さくらさんのそっくりさん。
仮面キャラが出てきて視聴者目線で
「あいつだな」って察するパターンは多いけど
作中人物から一発でバレるパターンって珍しいよな。
結局のところさくらさんでもなんでもない
っていうオチだったんですけど…
なんで姿や剣技が同じだったんでしょうか?
そこらへんは真宮寺さんに煮え湯を飲まされた
ラスボスさんの嫌がらせだったんだろうか?
その他、他国の華撃団メンバーや
風組等のキャラが居ますが割愛。
ちなみに全華撃団メンバー含めて
本作のキャラの中ですと
和菓子屋のじゃぱーんお姉さんこと
ひろみさんが一番かわいいかったと思いました。
月組バレ後のイベントでは
即答で「結婚してください」を選びましたよ。
…なんでひろみさんエンドないの?
というか月組どっちも可愛いんですけど…
以下、ツッコミどころ…というか不満点
・ボリュームについて
てっきりラスボスを倒したあとにあの人が
真のラスボスとして立ちふさがってきそうだな。
って思ったけど、そんなことはなかったぜ!
8話で終了ってのも短いなと思う要素
(今までのシリーズが10話以上ありましたから)
・華撃団大戦について
本当に後出しでルールがコロコロ変わるよね…
こっちはルールに従ってちゃんと勝利したのに
結局他の華撃団との直接対決に移行するから
最初から選手同士で戦わせりゃいいだろうが
って何回思ったことか…おのれG
・幻都について
こっちに関しては全くもって解決していないんですよね。
少なくとも最終決戦で力を貸してくれた
真宮寺さくらさんは生存確定なんでしょうが
他の元華撃団メンバーはどうなったのか?
っていう部分は旧作ファンとしては気になるところです。
最後に不満は書いたものの
メカデザインやキャラクターには魅力が
あって楽しめた作品です。
新しいサクラ大戦のスタートとして
懐かしい要素を感じつつ、新しい風も感じられる
シリーズ初見の人でも楽しめる良い作品だったと思います。

勝利のポーズ
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急ぎ足過ぎた物語展開でした。
アジト襲撃は夜叉だからあの程度で済んだのでしょう。さくらの破邪剣征・桜花放神だったら壊滅級で全滅だったかも?
夜叉の扱いですが2でのさくらの父・一馬を意識して作ったのかな?と思いました。一馬は本物でしたけど・・・
最後にさくらが出てきて助けてくれましたが自分は不気味にすら感じました。ラスボス感丸出し半端なかった分。続編意識してでしょうが。
現時点で所在が分からないマリア・アイリス・紅蘭・カンナ達が気になります。
続編で万が一にもすみれ除く5人が徒党を組んで挑んで来たら・・・。
旧作キャラを人質に捕られたEDだったので続編希望で。
コメントどーも
> 話も旧作から比べて物足りない感が結構ありますね。
> 急ぎ足過ぎた物語展開でした。
その分中だるみはしなかったですけどね。
> アジト襲撃は夜叉だからあの程度で済んだのでしょう。さくらの破邪剣征・桜花放神だったら壊滅級で全滅だったかも?
そういえば、なんで番号知ってたんだろう?
って思ったがアナスタシアが教えたんでしょうね。
> 夜叉の扱いですが2でのさくらの父・一馬を意識して作ったのかな?と思いました。一馬は本物でしたけど・・・
あえて逆にしたんでしょうね
> 最後にさくらが出てきて助けてくれましたが自分は不気味にすら感じました。ラスボス感丸出し半端なかった分。続編意識してでしょうが。
劇場版遊戯王のアテムっぽいなと思った
> 現時点で所在が分からないマリア・アイリス・紅蘭・カンナ達が気になります。
> 続編で万が一にもすみれ除く5人が徒党を組んで挑んで来たら・・・。
> 旧作キャラを人質に捕られたEDだったので続編希望で。
幻都側の話とかいつかやってほしいなと思うが…