「この関係が終わるんだって気付いた」
プロムの開催が決まり、勝敗も決定した。
奉仕部に残されている仕事はただ一つ
「関係を終わらせる」ことだけとなったお話。
いよいよ物語も佳境に向かっていきます。
「本物」って何だろうね本当に…共依存の関係は本物ではない。
だけど「私たちは共依存なんかじゃない」と主張する者もいる。
ならば今の関係は本物か?と聞かれたら決してそうではない。
少なくとも今の関係を「終わらせなければ」本物は見えてこない
だから終わらせる。終わらせるしかない。
「終わらせることができれば本物にたどり着く」という希望を信じて。
改めて本作って安易で曖昧で医心地の良い当たり前を嫌う
真面目な人たちの物語だと実感させられるエピソードでした。
正解なんて無いものに対して回答を求めて模索する。
それは「特別なんて無くても自分が良ければそれでいい」
と思って妥協して生きてきた者には到底わからない感情。
だからだろうか、彼ら彼女らの青春が
物凄く眩しくて、同時にすごくめんどくさいと
感じてしまう時が凄くある。
一応「ラブコメ」を名乗っているわけですから
ヒロインとくっつくことがゴールなんでしょうが
本当にそれって本物なの?凄く曖昧なものをゴールにしてしまったがために
正解が全く予想できないっていうあたりは
本作の面白い点でもあり難しい点でもあると思う。
風呂敷の畳み方次第では駄作にも良作にもなりえるパンドラの箱
葉山と八幡の関係は結構好きです。
いろいろあったけど、今は互いに軽口を言い合える仲になってますし、
ここら辺は最終章っぽい人間関係の積み重ねのを感じます。
ただこの二人は「友人」でも「ライバル」でも、
ましてや「親友」でもないんですよね。
でも「知人」っていうほど他人でもなくて
関係性が言葉として上手く表せない関係に見える。
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渡先生曰くははのんが初めて八幡に興味を持った場面。
葉山と八幡の関係はとりあえず腐れ縁という言葉が妥当といいますか、自分ではそれしか思いつかないといいますか。
とりあえず、考えが平行線で相容れないけど、長所短所を互いに理解して認めてはいるこの二人のやりとりは見ていて面白いです。
それと「彼らはあのままでよかった」と八幡たちの関係の現状維持を推していた葉山とそれをまがい物と切り捨てる陽乃の会話は中の人の演技もあいまってすごかったです。
「そんなに憎んでいるの?」
「いいえ。大好きよ」
これは誰への言葉なのか。
コメントどーも
> 良かったね八幡、雪ノ下ママに気に入られたよ!
> 渡先生曰くははのんが初めて八幡に興味を持った場面。
あの解決方法はまさに八幡だからこそできたやり方ですよね…
> 葉山と八幡の関係はとりあえず腐れ縁という言葉が妥当といいますか、自分ではそれしか思いつかないといいますか。
> とりあえず、考えが平行線で相容れないけど、長所短所を互いに理解して認めてはいるこの二人のやりとりは見ていて面白いです。
決して表面上仲いいようには見えないけど、心のどこかで
「あいつならこうする」ってわかってるあたりもはや親友なのでは?
> それと「彼らはあのままでよかった」と八幡たちの関係の現状維持を推していた葉山とそれをまがい物と切り捨てる陽乃の会話は中の人の演技もあいまってすごかったです。
現状維持を信条とする葉山と、本物を求める八幡たちとの違いが表れていましたね。
あれだけは他の誰にもまねできない八幡だけが持ってるカードでしたからね。
ここでその切り札を切って来るとは