「ねこや」の成り立ちと、
存在意義を描く最終回でした。マスターの祖母が元勇者で異世界出身者だっていう
伏線は1期のころからあったのですが、
今回でそれを回収して、正式にマスターが
異世界食堂を継いでいく道を選んだことが描かれました。
作中ではあまり描かれていませんが
文化も言語も異なる異世界の住民に対して
店を開くということは
結構大変な所もあるんだと思います。
だからこそ
「異世界食堂を終わらせるカギ」は
何かあった時のために必要だったんだと思いますが、
それを拒否したマスターの気持ちもわかるんですよね。

アレッタやクロ、常連のみんなにとってもそうですけど
マスターにとってもあの店は
「大切な場所」だから
彼は異世界食堂を終わらせなかったんでしょう。
決して使命感や義務でやってるわけではなく
彼自身がそうしたいから続けてる。
確かに苦労も多いかもしれませんが、
苦労を背負うことは決して不幸なわけではない。
そんな今まであんまり語られなかったマスターの
内面についても少し触れた最終回だったと思います。
メタ的な意味で言うなら「いつでも作品を終わらせていい」
状況にした形で終わったので、
続きがあってもいいし、これで終わっても良いという
絶妙な最終回でした。
総括:異世界食堂2
決して剣を振るうことも、
魔法を使うことも無く、
誰かを幸福にする。
そんな「異世界」の物語。物語としては異世界からやってきたお客様に
自慢の料理を振舞って常連がどんどん増えていく
ということを繰り返しているだけで
ある意味テンプレートな内容を繰り返しているだけなのですが、
来店する人種のバリエーションや
料理のレパートリーの多さで
決して飽きない作りにしてるのは面白い点だと思います。

あと、来店する客もそれぞれドラマがあって
それを料理によってほんの少し前向きになって帰っていく
という内容も良かったです。
「異世界もの」なんですけど、どちらかというと
「日常系」にも近い内容だったかもしれません。
異世界という非日常に対して
我々たよく口にする料理という日常をお出しすることで
バランスを取ってるというちょっと異質な異世界もの。

2期は異世界食堂を通じた人間関係の広がりや
交流も進んでいく内容になっていて、
最終回のアーデルハイドとシャリーフの
結婚式なんかはその集大成だったかと。
決して戦ったりはしないし、
チートスキルを持っているわけでもない、
当然世界を救ったりはしない異世界もの。
だけど視聴者も作中キャラたちも
ほんの少し幸せになっていく。そんな作品。
(まぁ「メシテロ」っていう意味では視聴者を
苦しめてる作品でもありますが…)
以上、異世食堂2の感想でした。

とりあえずロースかつが食べたくなりました。
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祖父母の代の話も少し気になってきた。
2期は全体的に料理とキャラの表情に力を入れている気がする。
特にアレッタとクロはかなり美人に描いていると思う。
1、2期を合わせてまだ原作の1/3しかないから、いつか3期があったら良いねと思う。
コメントどーも
> 本当の意味で店は店主の手に渡ったな。
> 祖父母の代の話も少し気になってきた。
おそらく苦労もあったんでしょうけど、
それ以上に「幸せ」な人生だったんだと思います。
異世界人を落して、夫婦になって、幸せにした
先代マスターは世界を救うよりも凄いことをしたと思います。
> 2期は全体的に料理とキャラの表情に力を入れている気がする。
> 特にアレッタとクロはかなり美人に描いていると思う。
クロは出番も多くて良かったです。
> 1、2期を合わせてまだ原作の1/3しかないから、いつか3期があったら良いねと思う。
まだ常連が増えるし、料理のレパートリーも増えるのか…
ちょっと店を改築しないとダメになるぞ。