8巻から持ち越された
「相馬との決着」
「モエちゃんの葛藤」「鶴岡の目的」という部分が描かれたお話で
特に終盤の怒涛の展開は
物語としても大きな分岐点となった
巻だったんじゃないかと思います。
■相馬との決着
相馬くんとの決着は久しぶりにクールな
ナナしゃんが見れて良かったですね。
最近だいぶ甘さが見えてきたけど
それでも彼女の一番良い所は無能力者でありながら
能力者を翻弄する策略や行動力にありますから。
敵の能力を利用して追い詰める今回のやり方は
序盤の彼女の動きっぽくてよかったです。
きっちり「真犯人」のほうも追い詰めてるあたり流石ですね。
■モエちゃんの葛藤
モエちゃんの方もきちんとおばあちゃんの
「死」に
向き合うことができて良かったと思います。
死を知らなかったからこそ「殺す」という行為に対して
何の感情も向けていなかった少女が
初めて死に触れてそれを考え改めるという内容は
一つの成長物語として完成されていたかと。
ナナしゃんと違って彼女は「やる前」にそのことに
気付けたのは彼女とは違うことを表していたんじゃないかと。
■鶴岡の目的
終盤はいろいろと超展開となりました。
・ナナオによって「島でのクラスメイト殺害の真実」が明かされ
クラスメイトから暴行されるナナしゃん
・「能力者は人類の敵」という認識で固まる世間
・柊ナナはテロリストとして逮捕
・やたら強キャラ感あった先輩もあっさり敗北し捕縛
・3年後、そこには笑顔で「能力者は人類の敵」と言うナナしゃんの姿が…ナナオくんは本当に最高のタイミングで
最高のカードを切ってきましたね。
ナナしゃんがこれまで築いてきたものを
容赦なく壊したあたりはやっぱり
彼こそが柊ナナにとって最大の敵になんだと感じました。
最初のターゲットが最強の敵とかいうシチュエーションは結構燃える。
良かったねナナしゃん。能力者を虫けらのように殺してた
あの頃の自分を取り戻せたんだね。
ナナしゃんが笑顔になって終わる第9巻のラストは最高でした。
また能力者スレイヤーな日々を送るナナしゃんのこれからにご期待ください!
…ミチルちゃんの死から能力者と向き合うようになっていた
ナナしゃんの成長が完全にリセットする展開はひっでぇな(誉め言葉)

でも「能力者は危険」って部分は割と分かる気がしますね
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« 拍手コメント返信 2022/2/18 l ホーム l Ding Dong Holy Night »
>>ナナしゃんの成長が完全にリセットする展開はひっでぇな(誉め言葉)
原作者のるーすぼーいさんはゲームでも
虚淵玄さんよか優しいシナリオ書きで
(勧善懲悪しっかりしててだいたい黒幕は滅びます)
この作品でもそこはしっかりしてる可能性高いので
多分ナナしゃんリセット状態からは回復するでしょう
> 原作者のるーすぼーいさんはゲームでも
> 虚淵玄さんよか優しいシナリオ書きで
> (勧善懲悪しっかりしててだいたい黒幕は滅びます)
> この作品でもそこはしっかりしてる可能性高いので
> 多分ナナしゃんリセット状態からは回復するでしょう
車輪の国やG線上の魔王のライターですから
ここからの逆転劇に期待したいところですね。
一度作られた「能力者排斥」の流れを変えて
ハッピーエンドにたどり着くことはできるのでしょうか?
ナナがハッタリに使った読心能力こそ鶴岡の能力って、いかにもありそうな気がします
ナナは本当にリセットされたのか?
個人的にはナナの名演技に思えます
ミチルちゃん事を忘れさせるのは簡単にできる事じゃないですし
ナナオくんはナナに復讐したい気持ちとナナに今度こそ自分を終わらせてほしい気持ちの両方があるように見えました
コメントどーも
> この巻を読んで鶴岡は「本当は心が読める能力者」なんじゃないかと思いました
> ナナがハッタリに使った読心能力こそ鶴岡の能力って、いかにもありそうな気がします
だとしたら能力者なのに能力者を排斥する方向にもっていってるのはなんでだろう?
> ナナは本当にリセットされたのか?
> 個人的にはナナの名演技に思えます
> ミチルちゃん事を忘れさせるのは簡単にできる事じゃないですし
実は演技してる説ありますね。
> ナナオくんはナナに復讐したい気持ちとナナに今度こそ自分を終わらせてほしい気持ちの両方があるように見えました
どちらにせよナナしゃんが作り出してしまった化け物に他ならない