
登場人物全員集合で釣りをして締めくくった
ある意味いつも通りの日常を描いた最終回でしたが
だからこそ意味があったんだと思います。
ここら辺は
「釣りアニメ」としての最終回部分だったと思います。


やっぱり最後にアルバムを持ってきてくれたことが
良かったですね。本作は
途中で途切れた小春のアルバムを
再び紡ぎ出すまでの物語だったのではないかと思う。
3話の感想でも触れたのですが、
実は小春の方が闇が深そうなんですよね。
あの時整理することができなかったものを
今回はひよりと協力してようやく終わらすことができた。
海凪小春はこの瞬間、ようやく過去から抜け出して
笑いあえる
「今」を手に入れたんだと感じました。
総括:スローループ
女の子が釣りをするお気楽な作品。…に見せかけて
新しい家族との絆を作っていく。という事が主軸に置かれた作品。

親の再婚から始まり、新しくできた家族と
少しずつ向き合い徐々に家族になって行くという物語ではありましたが、
他のきらら系作品に比べて登場人物が抱える闇が重く
そういったものからの救済していく物語でもありました。
劇的な衝突とか事件とかはなかったんですけど
だからこそ妙な生々しさがあったんですよね。
互いに親の苦労を知っているわけですから
「再婚して少しでも楽になってほしい」「親にも幸せになってほしい」と思っているから、反対なんてできないし、
急に家族となった存在とも仲良くやって行かなければならない。
小春とひよりは似ていないように見えて
そういった心根の部分で似ていたと思います。

総じて
「変わっていくこと」「変化していくこと」を
受け入れて前に進もうというお話で、
それは家族だけではなくそれを取り巻く環境もまた
同じだったんだと思います。

特に恋ちゃんは表面には出さないけど
内心複雑な感情を抱いていたことが
序盤から仄めかされていて、
11話でようやく吐き出して初めて
「海凪ひより」を受け入れたんですよね。
本作のそういう
自分の中で折り合いをつけて整理するということは
自分を救えるのは結局自分自身なんだということを
思い知らされる内容なんだと思いました。
そういった表面からは見えない感情や
キャラクターが抱えてる闇の部分が垣間見れる内容でしたので
物語としてもすごく面白かったです。
子供としては不幸に入る部類の過去を抱えた二人が
出会い互いに救われる物語。
そういう意味で曇らせからのハッピーエンドを迎えた作品でした。
以上、スローループの感想でした。
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過去も未来も笑っちゃうような今がずっとここにありますように。
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ひよりの眼がマジになる……。
フライ作り
マテリアルは手芸屋で揃うが中には本物もあるんですね。
コメントどーも
> ひよりの眼がマジになる……。
自分の欲しいものを目の前にした狩人の目だ…
> マテリアルは手芸屋で揃うが中には本物もあるんですね。
本物を使って自作するところまでくると本当に趣味を極めてる感ありますね。
コメントどーも
> ていぼう日誌は部活、スローループは家族と同じ釣りでも上手く差別化できてる。釣り糸の巻き方から始まり、ワンフライトーナメントで小春とひより、互いに魚を釣り最後は二人でアルバムを造るまで本当に良い最終回。
スローループは家族を描いたヒューマンドラマの方が面白くて
釣り要素が本当におまけになってたぐらい家族アニメになっていましたからね。