情報量の多さとか、明らかにウルトラシリーズのファン向けに
入れた小ネタの多さとか、かなり人を選ぶ内容だとは感じましたが、
「わたしの好きな映画です」と素直に言える作品でした。
「ウルトラマンを知ってなければ楽しめないか?」っと聞かれると、割とそうでもなく
むしろウルトラマンを知らない人にも見てほしい作品。
作中できちんと説明がありますし
シン・ゴジラを見れた人なら十分に楽しめると思います。
以下、個人的に本作を見て感じた
三つの事に関して語って行きたいと思います。
■「好き」のために戦う戦士
■魅力的なキャラクターたちが作る物語
■最後に必要なのは「人の力」
■「好き」のために戦う戦士作中でウルトラマンに対して
「なんでそんなに地球人を助けるんだい?」
と作中で問いかけられましたが
それに対して
「地球人が好きになったから。」という
エゴ丸出しの感情で返すのが本当に素晴らしかったです。
ウルトラマンは神でも聖人でもなく
我々と同じ知的生命体であって、好きなもののために戦う
僕らと変わらない精神性なんだってことを認識させられました。
だからこそ人間もウルトラマンの事を好きなんだって
分かる映画でした。
ウルトラマンというフィルターを除いて見てみても
「文化も価値観も異なる異星人が地球人と共に過ごし。
自分の好きなもののために彼らと共に戦う」という異星交流作品になっているのも良くて。
話が進むにつれてウルトラマンが人間に感化されて
変化していくのが凄く面白かったです。
■魅力的なキャラクターたちが作る物語ウルトラマンと言えば怪獣とのプロレスや
様々な異星人による侵略行為の阻止が
メインとして描かれる作品なんですが、
本作ではどちらも十分に楽しめる内容でした。
人間ドラマがメインで怪獣が暴れてるシーンの方が
少なかったシン・ゴジラとは逆で
怪獣や異星人と戦ってるシーンの方がメインでしたね。
作中に出て来る異星人がどいつもこいつも面白い奴ばかりなのも良くて
特にメフィラス星人は最近のウルトラシリーズに出て来そうな
ヴィランっぽさを持った魅力的なキャラクターとして描かれていて、
本作で一番好きになったのは実はメフィラス星人でした。間違いなくウルトラマン最大の敵の一人なんですけど
胡散臭さと策略家とシュールさが合わさって
形容できない面白さを持ったキャラとして描かれていました。
ウルトラマンと一緒に飲みに行って帰りに
「割り勘にしよう」とか言い出してくるシーンは本作最大の迷シーンでした。
■最後に必要なのは「人の力」圧倒的な力を持つラスボスに対して突破口を開いたのが
神と崇めるウルトラマンの力ではなく、
人間の知恵で導き出した戦術。っていうのが一番
"ウルトラマンらしさ"を感じた部分です。
(原作のウルトラマンでも「あいつ」を倒したのは
ウルトラマンの力ではなく人間の力だったんですよね)
ウルトラマンに頼るだけではだめで、人間の力が無ければ勝つことができない。
最新作のウルトラマントリガーでもそういう部分は結構描かれていて
ウルトラシリーズにおける永遠のテーマだと思いますね。
しかし、ラスボスの"アイツ"は一度見たら
絶対忘れられないぐらいインパクトがありました。
「完全に使徒だろ…これ」って思いながら見てましたけど、
やってることは
「太陽系ごと地球を滅ぼす」っていうウルトラシリーズでもかなり
ヤバいレベルでしたからね…
あと、あいつを連れてきたのが〇〇〇〇だったのも
かなり衝撃的でした。後で調べたら当時そういうネタがあって
それを拾ってきたみたいですね。
ということで個人的には大満足な映画でした。
以上、シン・ウルトラマンの感想でした。

はるか空の星が ひどく輝いて見えたから
- 関連記事
-
スポンサーサイト
とか言い出してくるシーンは本作最大の迷シーンでした。
「公務員に奢ると賄賂になるから」という説を見かけました
また「一方的に食いまくっておいて割り勘にするのは『悪質宇宙人』らしい」という意見も
>しかし、ラスボスの"アイツ"は一度見たら
絶対忘れられないぐらいインパクトがありました。
ウルトラマンの歴史の中でも三本指に入る巨体
サーガのハイパーゼットンとは、また一味違った絶望感のあるラスボスでしたね
>「太陽系ごと地球を滅ぼす」
空想科学本などで突っ込まれてきた「一兆度の火球が放たれたらどうなるか」の答え
そもそもゼットンの「一兆度の火球」って、児童雑誌が適当に書いたのを円谷が面白がって逆輸入した後付けですけどね
>あと、あいつを連れてきたのが〇〇〇〇だったのもかなり衝撃的でした。
おかげでゾフィー兄さんがとんだ風評被害を受けるハメに・・・・・・
途中までメフィラスがラスボスかと思ってました
同じような光線撃ってたし
主人公とラスボスが同じ力を、的なやつかと・・・
戦闘シーンは一番気に入りました
ラスボスのアイツはさすがに名前知ってて
ぶっちゃけ本家はシルエット強そうに
見えないなぁと思ってましたが、
今回はこんなだったっけ?とびっくり
でもマグカップに紛れ込んでたヤツに
ある意味一番びっくりしました(笑)
空想科学読本の作者も「今回は本当に凄い!普通なら解説が無く突っ込む所をキチンと科学的に作っているから本当に面白い!」と言うほどウルトラマンの着地の重量感とか放射線についてだとか本当に科学設定面もしっかり拘って描かれたと感じました。
メフィラス星人は本当に良いキャラしていたと思います。割り勘のシーンは長期間ネタにされる予感しかしない。
さらりとマグカップで「魔法に関わる印象的な台詞のある白い宇宙生物」が出てきたシーンは劇場でどよめきが聞こえました。まさかアイツがウルトラマンで映るなんてわけがわからないよ。ただ金色のアイツとは割と立ち位置が似ていた様な気はします。
ラスボスはまあ「お前以外いないだろうな」でしたが、まさか威力が目的で出てくるのは本当に予想外でしたし、地球人が思い付いた作戦を受け入れて一緒に実行するシーン、右下の数字が遅くなるシーンとか熱い展開が本当に興奮しました。ゴジラの時は冷凍作戦だったので物理的にも「温度差が違う」でした。
ウルトラマンが何故地球を救うのかの理由が「地球人が好きになった」という全く科学的では無いが、最高に非合理的な理由だったのも本当に良かったです。
コメントどーも
> 「公務員に奢ると賄賂になるから」という説を見かけました
> また「一方的に食いまくっておいて割り勘にするのは『悪質宇宙人』らしい」という意見も
神永さん一口しか飲んでなくてメフィラスばかりが、ガツガツ食ってましたからね。
> ウルトラマンの歴史の中でも三本指に入る巨体
> サーガのハイパーゼットンとは、また一味違った絶望感のあるラスボスでしたね
サイズと言い威力と言い、絶望感が半端なかったです。
> 空想科学本などで突っ込まれてきた「一兆度の火球が放たれたらどうなるか」の答え
やっぱり空想科学読本が元ネタですかね?
> おかげでゾフィー兄さんがとんだ風評被害を受けるハメに・・・・・・
何故かネタキャラみたいな扱いを受けたり、
友人が闇落ちしたり、風評被害を受けたり、
兄さんも大変ですね。
> 途中までメフィラスがラスボスかと思ってました
物語的には元凶はメフィラスで間違ってなかったので
その認識は正しいと思いますよ。
> 戦闘シーンは一番気に入りました
メフィラス戦の戦闘シーンは本当に良かったですね。
八つ裂き降臨をあっさりはじくあたりは強者感ありました。
> ラスボスのアイツはさすがに名前知ってて
> ぶっちゃけ本家はシルエット強そうに
> 見えないなぁと思ってましたが、
> 今回はこんなだったっけ?とびっくり
原作はもっと生物っぽいデザインなんですが、
本作のあいつは…完全にロボだこれー!!
> でもマグカップに紛れ込んでたヤツに
> ある意味一番びっくりしました(笑)
きゅうべぇ
30分のドラマを4本繋げて映画にした感じの作品で
見てる側としては常に飽きがこない作りになっていました。
> 空想科学読本の作者も「今回は本当に凄い!普通なら解説が無く突っ込む所をキチンと科学的に作っているから本当に面白い!」と言うほどウルトラマンの着地の重量感とか放射線についてだとか本当に科学設定面もしっかり拘って描かれたと感じました。
3兆度とか変身プロセスとか
空想科学読本のツッコミに対してちゃんと描いたウルトラマンって感じがしましたね。
> メフィラス星人は本当に良いキャラしていたと思います。割り勘のシーンは長期間ネタにされる予感しかしない。
「メフィラス構文」もネタにされています。
> さらりとマグカップで「魔法に関わる印象的な台詞のある白い宇宙生物」が出てきたシーンは劇場でどよめきが聞こえました。まさかアイツがウルトラマンで映るなんてわけがわからないよ。ただ金色のアイツとは割と立ち位置が似ていた様な気はします。
確かまどマギ放送時にセブンの息子がきゅうべぇに対してコメントしてたことがありましたね。
> ラスボスはまあ「お前以外いないだろうな」でしたが、まさか威力が目的で出てくるのは本当に予想外でしたし、地球人が思い付いた作戦を受け入れて一緒に実行するシーン、右下の数字が遅くなるシーンとか熱い展開が本当に興奮しました。ゴジラの時は冷凍作戦だったので物理的にも「温度差が違う」でした。
光の国に比べて光の星過激すぎ。って思うけど、
地球人類の頑張りを見て考えを改めるあたり恩情なのかな?
> ウルトラマンが何故地球を救うのかの理由が「地球人が好きになった」という全く科学的では無いが、最高に非合理的な理由だったのも本当に良かったです。
自分の感情とエゴのために戦うっていう
少年漫画の主人公みたいな精神性でしたね。