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Fate/Grand Order – Cosmos In The Lostbelt - 第6.5章「死想顕現界域 トラオム 或る幻想の生と死」 感想

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それは『叛逆』の物語。

―――そして、最後の扉が開く

以下、ネタバレありの感想です。





アメリカに発生した謎の特異点を舞台に
三つの陣営に分かれたサーヴァント同士の壮大な戦争が行われ、
新たに現れた異星の使徒とカルデアとの戦いが
繰り広げられる
という内容でした。
「英霊の軍団による三すくみ」という点は
エクステラを彷彿させる内容となっており、
明確に「藤丸以外のマスター」の存在もキーパーソンとして
扱われていた点は、従来の聖杯戦争的な要素を感じました。

前々から謎だった"ある事実"が明らかになると同時に
物凄い「謎」をラストに残していったお話でもありました。
本当にこの特異点はいろいろと異質であり、
おそらくFGOという物語を根本から覆しかねない
かなり重要な要素が散りばめられていた
シナリオだったんじゃないかと思います。


以下、キャラクターに関しての感想


■ヴラド公
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メンテナンス中で動かせないマシュに変わって
現地同行のサーヴァントとして活躍した存在。
正直6章のトリスタンと同じく序盤で退場するかと思いましたが
戦力としては活躍しないものの、軍事顧問として最後まで活躍しました。

モリアーティー最大の誤算はヴラド公が
自力で支配を逃れた点でしょうね。
彼がいなかったら王道領域の勝利は
あり得なかったと思うと、確実に今回のMVPの一人です。
冗談が通じない人のように見えて割と冗談が通じて
空気の読めるおじ様最高ですわ。


■カドック
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ある意味で今回最大の「収穫」とも呼べる存在。
カドックと共闘する妄想は前々からファンの間で
あったのですが、本当に想像してた通りの立ち位置で
一緒に戦ってくれるカドックの存在は嬉しかった。
今回ぐださんのストレスがあんまりなかったのは
正直カドックのおかげだと思うんですよね。
(まぁ6章は歴代屈指でヤバかったからその反動かもしれませんが)

ちゃんとボケにも付き合ってくれて
的確なツッコミも入れてくれる。
人付き合い悪そうな風貌していて
ちゃんと不器用ながら会話もしてくれる。
マシュにもちゃんとフォローができる。
元から好きだったけど、もっとカドックのこと好きになりました。

でも正直最初は首輪爆弾や大令呪の存在があるから
「今回で死にそう…」って思っていたので、
ちゃんと生存したのはちょっと驚きました。
アナスタシアがカドックの死亡フラグを
ぶった切ってくれたのは本当に二人の絆を感じました。
やっぱりカドアナてぇてぇ…

無事生存したことですし今後はトンチキイベントにも
参戦してそのツッコミスキルを活かしてほしいです。
今年はまだ夏イベとハロウィンが待ってますから、
行くぞカドック!!ツッコミの貯蔵は十分か!


■シャルルマーニュ
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ついに参戦した我らが気持ちの良いバカ。
かなり制限された状態だったといえ
最高のタイミングで最高の活躍をしてくれたあたりは
最高に「カッコ良い」と思いました。
やっぱり主人公属性ありますね。

他の新規組に比べて彼については特に掘り下げられることは
あんまりなかったのですが、
そもそも彼はエクステラリンクでやりつくしていますからね。
アルトリア(セイバー)さんがFGOだとあんまり
掘り下げられないのと同じ理屈かと。

彼が参戦したことにより今回は十二勇士の出番がかなり多く
今回最終的に味方陣営に居たのはほとんど十二勇士でした。
アストルフォもローランもブラダマンテも見せ場は
ちゃんとあるあたり結構優遇されていたかと。
特にアストルフォVS源為朝戦は激熱でした。


■サロメ
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低レア実装組で特にメインストーリーで
出番のなかったサーヴァントでしたが
ようやく出番を貰えました。
出番は短かったものの彼女とのやり取りは
実にぐださんらしいものだったと思います。

英霊でも魔術師でもなくただ一人の人間として
普通に生きていたい。
そんな普通な少年少女が必死になって人理のために戦ってる
だからこそ多くの英雄を惹き付けるんでしょうね。
サロメは直接的な死の場面を見せなかったあたり
コルデーよりは傷にならないように配慮してたのもポイント高いですね。
逆に言うとコルデーが卑しかポイント高すぎる…
きよひーより重くなく、コルデーより卑しくない絶妙さが逆に印象に残りました。



■ドン・キホーテ
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最強の騎士、ではなく「最高の騎士」
一度逃げ出したからこそ、今度の戦いでは逃げることを辞め
ただ一人敵に立ち向かっていった姿はまごうことなき騎士でした。
その在り方は「ヨーロッパの父」とも呼べる王を動かし
全滅に追い込まれていた味方を救う結果となった。
マイケルとの一騎打ちからの流れは個人的に6.5章の名シーンです。

「アトランティスで逃げ出したサーヴァント」について
まさかここで触れられるとは思っていませんでしたし
だからこそ今回に繋がったのは良かったですね。
しかし、第二宝具が決まったら神でも倒せそうな気がするんですよね。
ですので激戦区だったアトランティスに居ても問題ないサーヴァントだったかと。
あと、普通の聖杯戦争だったら知名度補正でとんでもないステータスになりそう。


■クリームヒルト
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ついに実装されたジークフリートこと
すまないさんの嫁。
気が付けば夫のことしか考えてないあたりを見ると
復讐者(アベンジャー)じゃなくて
狂戦士(バーサーカー)なのは納得かと。
おかげで張角先生は滅茶苦茶苦労してたと思う。

大嫌い、大嫌い、大嫌い、大好き!!
を地で行くめんどくさい女だけど、
こうなったのもだいたいジークフリードのせいな気もします。
とりあえずギャグ時空で好きなだけ
すまないさんとイチャイチャするとよいと思う。
声が某かぐや様にしか聞こえない…


■張角
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この特異点で一番頑張ってた人。
他の味方が裏切ったり、色ボケしたりする中
ただ一人マスターのために尽くした苦労人。
復讐領域が軍団として成立してたのは
ほぼ張角先生のおかげだと思います。

そのせいか敵だったけどかなり好きになりましたね。
策を弄するタイプだけど外道ではなく
自分の仕事はきっちりするタイプの仕事人
って感じのキャスター感が良い。


■ホームズ
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今回のメインであり、これまで謎だった
彼の秘密が明らかになる内容でもありました。
それは「決して解いてはいけない謎」
正直「ホームズが怪しい」って言うのは前々から言われていたので
彼が異星の神に召喚されたサーヴァントだと判明しても
特に驚きはなかったですね。

ただ「楽しかったぜぇお前らとのカルデアごっこぉ!」
してくるパターンじゃなくて、
カルデアでの旅は彼にとって有意義で楽しいものだった
って言うオチになったのは、やっぱり彼自身の在り方が
「善」寄りになったことが原因なんでしょうね。
今まで過ごしてきたすべてが全部演技だったと言われても
それはそれとしてホームズが楽しんでいたことは
反応を見る限りじゃ何となく解りますからね。

ここでホームズが退場したことで、
最期の謎を解くのはカドックに託されたようにも思えました。
カドックが生存したことも含めて、やっぱり今回は
そういう最終章に向けてのバトンタッチ的な意味もあったんじゃないかと。

しかしホームズがこれで退場するとは思えないんですよね
なんたって場所が場所でしたから。
マシュも言ってたように復活する可能性もあると思います。


■モリアーティー
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新たなる異星の使徒にして
御存知我らがアラフィフの若いころの姿。
おそらくサーヴァントとしての性能は
確実にこちらの方が上なんでしょうが、
「悪党」として見たら、確実に老モリアーティーの方が上なんでしょうね。
終盤でいちいち脳内アラフィフがダメ出ししてきてダメだった…
「青二才」という表現がまさに適格な悪役っぷりでした。

ただ、ラストにとんでもない「謎」をプレゼントしていったのは
カルデアへの意趣返しだったと思います。
リンボや村正ァと違って早々にリタイアしたけど、
物語的な役割はきちんと果たして居たんだと思います。
絶対ミスリードを誘うために彼の元に連れて行っただろ。


■被検体:E

最後に付きつけられた衝撃映像。
見た瞬間絵的にかなりショッキングな光景
でしたので度肝を抜かれました。

ついに断片的に語られてきた
ディビット・ブルーブックの話と
本編とが繋がるという非常に気になる所で
終わらすのはちょっとズルいですよね…
気になってしばらく眠れなかったです。

そもそも第1部で登場したホームズが最初から
異星の使徒だったみたいですから、
"異星の神は第1部の時点で暗躍していた"
ってことになりますね。

あと徐福ちゃんの言ってた
「この特異点に召喚されたサーヴァントのマスターはそれぞれ別にいる」
っていう言葉を踏まえると。
本当に汎人類史側が起こした罪がそもそもの
FGOという物語の「動機」だったのかもしれません。



まとめ:

久しぶりのメインストーリーでしたが
今まで謎だった部分が明らかになり、
そしてまた新たな謎が追加され
非情に「次」が気になるシナリオでした。
シナリオ終わった後に他の人の考察を見て、
自分でもいろいろと考察してる時が
一番面白い瞬間なんだと最近感じますね。

サーヴァント一人一人に見せ場がきちんと用意されていたのですが
今回はモブのサーヴァントにも結構印象残るキャラがいたのも良かったです。
アサシンくんとか普通に名有りのサーヴァントでも
良かっただろって言うくらいキャラ立ってましたし。

あと、個人的にすごく感じたのは
「今回戦闘の難易度はそこまで高くなかった」
ってことですね、
2部6章やツングースカみたいに圧倒的に強いボスはいなくて
コンティニューするってことは一度も無かったですね。
ただ、制限付きの戦闘が多かったり、
掃討戦ではなく耐久戦が多かったり、
攻略にターン制限があったりと
色々と戦闘が面倒だったバトルが多かったです。

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残るは第7章なんですが…本当に今年中に
実装されるのかはちょっと怪しいところですね。
去年は実質6章とツングースカのみの進捗でしたので
今年も年末に何か動きがあると良いのですが…

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まほよ発売もありますから
発売日付近でFGOにも何か
動きはあると予想だけはしておきます。
去年の月姫の時はちょうど6章でしたね。

以上、6.5章の感想でした。

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前提が間違っているとすればこの物語を最初から見返す必要がある。
やはり「特異点F」がすべての鍵になってる気がします。
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コメント
ロードトゥの発表をした生放送の際にカノウさんが「年末に向けて〜」と言った後すぐ手で口隠したシーンがあった(言ってはいけなかった?)ので7章は今年年末に確実に来ると思います。
しかし5章からのボリュームを考えると前後半どころか6章みたいに前後半+完結編構成でやりそうな気がするので年末に7章配信しても終わらず来年に後半を持ち越す可能性は高いと思ってます。
2022/06/10(金) 08:53 | URL | NoName #-[ コメントの編集]
Re: タイトルなし
> ロードトゥの発表をした生放送の際にカノウさんが「年末に向けて〜」と言った後すぐ手で口隠したシーンがあった(言ってはいけなかった?)ので7章は今年年末に確実に来ると思います。
> しかし5章からのボリュームを考えると前後半どころか6章みたいに前後半+完結編構成でやりそうな気がするので年末に7章配信しても終わらず来年に後半を持ち越す可能性は高いと思ってます。

前後編になりそうな予感はしますね。
2022/06/11(土) 18:54 | URL | せーにん #-[ コメントの編集]
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