今回はようやく登場したレーツェルがメインのお話だったのですが…
何?Keyのスパイキャラはぽんこつなのがお約束ではないのか!?
演技力も諜報員としての能力も、
給仕としても優秀なスパイとか私聞いてない…
灰桜が一瞬にして追い抜かれててダメだった。

そんな感じで黒猫亭は優秀な新人が加入したお話でしたが、
そこにあったのは
役割を失い不要な存在となった人形の姿でした。
「諜報」という役割を与えられて生まれてきた彼女にとって
それが不要だと言われるということは
"自分の存在意義を失う"のと同意義ですよね。

せめて軍の指示通り記憶が全て初期化されていれば
あんなに苦しむことも無かったんでしょうけど、
それをあえてしなかったナギは凄く残酷なことを
彼女にしたんだと思いますね。
何も知らないこともまた幸せなことだってある。そもそも彼女の機能も理解した上であえて
泳がせてた感もあるので、今回は完全に
ナギの手のひらの上で踊らされてたようにも見えました。

灰桜のおかげで過去から立ち直った箒星、そもそもマスターが居ればそれでよかった鴉羽と違って
月下とレーツェルは
「今も戦争から抜け出せていない人形」なんだなと感じますね。
なんかここえっちだった。人形もちゃんと部屋着を着て寝るんですね。
しかし、えらくあっさりと灰桜に自分がスパイであることを
バラしたなって思いましたが、
あれは
「灰桜に通報してもらって自分を処分してもらいたかった」という自殺願望の表れでもあったんでしょうね。

役割を与えられ生まれて来たのに
それを果たすことができず、
そのことを忘れることもできなかった。
そんな悲しい人形のお話でした。
体は治せても心という器は一度ひびが入れば二度とは…
どうか彼女が新しい生き方を見つけられることを心から願う
キミは泣いた後笑えるはずだからって言ったんだ。
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