
カンナとの決着、そして
「未解決で大団円」な
結末が描かれた最終回でした。
リコリコもそうだけど本作も根本的には解決しておらず
問題の種を残して終わった気がします。
(今作に関してはソシャゲで続きがあるの確定してるので
あえて残したって感じなんでしょうけど)

元カノ、ヤンデレに加えて独占欲の強い妹まで
シュウ争奪戦に参加して終わるドタバタなラストシーンしたけど、
「全ての決着を付けて1話みたいな展開に帰結する形で終わる結末」良いよね…
終盤はシリアス展開が重すぎて「作品の空気と合ってねぇ」
って言われてきたED曲が最終的にマッチするのも良い。

しかしカンナちゃんの性格が思ってたよりも強烈でした。
キサラやアヤノさんに対して攻撃してたのは
あくまで悪魔としての人格のせいで強烈な人格になったのだと
思っていたけど素でそういう性格なのね。
ガチで
「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」って言いだしそう…

ただ、カンナを取り戻せたことは最終回唯一の収穫で
失ってばかりだったシュウの人生において
初めて取り戻せたもので、彼にとって救いだったんだと思います。
本当に当初のクズ設定から考えられないほど
悲惨な人生送ってますからね彼。
マイルズの墓にもちゃんと弔いをしてるあたりも良かったですが、
記憶を取り戻した時、
マイルズを自分の手で殺したことも
知ってしまったんですよね…辛すぎる。
総括:Engage Kiss
クズなヒモ男、ヤンデレ悪魔っ子、元カノが織り成す
ラブコメバトルアニメ。とりあえず主人公のシュウは初見だと
見る人を選ぶタイプでしたね。
ただ終盤になればなるほど彼の痛みや抱えているものの大きさが
解ってきていって、視聴者も彼に対して同情的な感情が
芽生えていったんじゃないかと思います。

個人的には記憶を使って戦ってると
判明した時点から結構好きになって行きましたね。
やっぱり強さにきちんとしたリスクや理由があると納得できるんですよ。
ただ、自身の目的のためにいろんなものを利用してるのも事実で
複数の女性と肉体関係があるなど、
昨今だと珍しいタイプの主人公だったんじゃないかと。

キサラに関しては
「ヤンデレヒロイン」が公式設定なんですが、
終盤は序盤のノリがほとんど見る影もなくなっていきました。
(これに関してはシュウの記憶を奪ったことで
人間らしくなっていった反動だと推測しましたが)
最後まで見ると本当に献身的な子で
間違いなくメインヒロインと言える存在でした。
総じて「主人公のことは病的に好きだけど割と常識はあるタイプ」
のヤンデレキャラでしたね。
しかし、キスが覚醒のスイッチなだけあって
本作はやたらキスシーンが生々しかったですね。
最終回で妹の目の前でおっぱじめたときは
流石にシュウ君それはアカンって思いましたよ。
あと、作品を通してバトルシーンは凄かったですね。

一番好きな話は
9話「流す涙の意味を知らずに」ですね。
自分が殺した相手が育ての親だったということさえも
忘れてしまっているシュウの姿が本当に切なかったです。
「記憶を消費して戦っている」という設定を
本当に上手い事使ってきたなと思いました。
「複数のヒロインが主人公に好意を抱く」
「バトル要素がある」「学園要素もある」
「主人公が微妙にヘタレだけど決めるときには決める」
「終盤は前半のノリが嘘のように真面目になって行く」なんか一昔前のラノベアニメかPCゲームのような作風で
その時代のアニメやゲームをよく見ていた勢としては
楽しめた作品でした。
以上、Engage Kissの感想でした。

爆発オチなんてサイテー!!
- 関連記事
-
スポンサーサイト
>その時代のアニメやゲームをよく見ていた勢としては
>楽しめた作品でした。
脚本家の丸戸さんは冴えカノやパルシェのシナリオ書いていた人なので、
ファンとしては、そういう作風のままで嬉しかったです。
> 脚本家の丸戸さんは冴えカノやパルシェのシナリオ書いていた人なので、
> ファンとしては、そういう作風のままで嬉しかったです。
そういうフォーマットを崩さなかったのは作家性を感じましたね。
何だかんだでヒロインがわちゃわちゃするやり取りを描くの本当に上手いと思います。
え……一昔前、なんだ。もう古いんですね。俺いまだにそういうの好きなんだけど、それは世間的にはもう時代遅れなんですね……。
> え……一昔前、なんだ。もう古いんですね。俺いまだにそういうの好きなんだけど、それは世間的にはもう時代遅れなんですね……。
「一昔前」と書きましたが異世界ものが流行る前の
10年前のアニメ、ゲーム業界はこの手の作品が割と多かった印象なので、
さほど「昔」というほどではないですね。すみません。