■所感様々なチャレンジが行われた
ガンダム屈指の異端作『機動武闘伝Gガンダム』
の後番組として放送された本作ですが、
これまたぶっとんだ物語でした。名言、名シーンはもちろんあるのですが
それを超える迷言、迷シーンも多いシュールな作品でもあって
いわゆるシリアスなギャグだったんだと今更ながら痛感します。
機体とキャラの個性がめっちゃ強い
これぞアナザーガンダム!って感じの作品。
その点では後発のOOも似た系譜だったと思います。
■ストーリー「戦争と平和」というテーマを描き、
完全平和を作りあげた作品しかも特殊な力や超技術などを使わず
人々が自らの手で平和を作っていく物語というのは
ガンダムシリーズではかなり珍しいです。
(だいたいオカルト寄りになるのがガンダムの常ですから)
"勝者ではなく敗者によって平和は作られる"という話と
エンドレスワルツ終盤における
"自らが当事者意識を持って戦争を
終わらせると決意した民衆の行動"そのものが
本作における平和への「答え」だと思っています。
メインキャラ5人の視点で語られる物語で
コロコロ話が変わっていくので
序盤の細かいストーリーは覚えていないのですが、
割と印象的なシーンは多く
中盤のウイングゼロの登場とカトルの暴走を転機に
右肩上がりで面白くなっていった作品です。
最初バラバラに行動していた5人のガンダムパイロットが
終盤は一つにまとまって行動していたあたりも
"徐々に分かり合い信頼を作り上げていく"という一つの物語になっていたと思います。
■メカニックについて
とにかく見た目がカッコいいガンダムが多かったです。
特にエンドレスワルツ版は
「これガンダムでやって許されるんだ…」って感じで、後のガンダムシリーズの機体の
デザインの幅を広げてくれたと思います。
逆に量産機は非常にシンプルなデザインが多く
目に見えて「量産機だ」っていうのが分かる
ようになっていたのは良かったと思います。
後半になるにつれて量産機のインフレが進んで
ガンダムでも苦戦することが多くなる展開も面白かったです。
特にビルゴとか固いし火力もあるしで
Gジェネとかやってても見たくない量産機です。
アナザーガンダム系は割とパイロットと
機体がセットで乗り換えとかしないのですが、
本作に関しては本当にコロコロ乗り換えてました。
特に主人公の後継機ウイングガンダムゼロは
「ガンダムパイロット全員が搭乗したことがある」という歴代でも珍しい経緯の機体だったりします。
あと前半の主役機であるウイングガンダムの
不遇っぷりも有名です。
おそらくガンダム史上で最も不遇な主役機。
■キャラクターについて
ニュータイプとかガンダムファイタ―とか
設定的に人間を超えた人間は出てこない作品のはずなのに
"人間の範疇で凄い人が多かった"という印象ですね。
言動がクレイジーでスペシャルな人が多い。
「戦いの中で成長していく少年の物語」ではなく
「最初から戦士としては完成されたエージェントの物語」なのも従来のガンダム作品と違う点です。
ただ、ヒイロは戦いや人との触れ合いの中で
少しずつかつての自分を取り戻していくため
「成長や変化の無い主人公」ではないことも特徴の一つです。
一人一人が完成された自分の世界を持つ中
他人という他の世界に触れて、変化していく。というキャラクターを描いたのがガンダムWという物語。
まとめ:
ぶっ飛んだキャラとロボットが織り成す物語。あと物凄く自由度のある設定と世界観のため
スパロボにおいてはアナザーガンダム系の中では
結構な参戦頻度を誇っている作品ですね。
(TV版設定で参戦すると序盤はヒイロ達が敵のことが多いですけど)
【関連記事】
いつか時代が変わっても僕は忘れない「機動武闘伝Gガンダム」
あなたがいるから歩き出せる明日へ「機動新世紀ガンダムX」

実はG、Xの紹介記事を書いた時に既に書いていたのですが
中々アップする機会に恵まれずお蔵入りするところでした。
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とりあえず美形……当時としてはキャラデザインをそこまで力入れてなかった雰囲気でしたので。そしてレディ・アンは普段が眼鏡なのに大事な所では眼鏡無しと言うギャップヒロインの走りになりました。そんな彼女もMO-Ⅴに注視しなかった事が……まあ余計にややこしくなっていたかな?ジュミナスが絡んで居たら……。
コメントどーも
> とりあえず美形……当時としてはキャラデザインをそこまで力入れてなかった雰囲気でしたので。
メインキャラがイケメン5人という時点で女性向けを狙った作品と言われてますが、
初代の時点で女性ファンがいたと聞きますね。
>そしてレディ・アンは普段が眼鏡なのに大事な所では眼鏡無しと言うギャップヒロインの走りになりました。そんな彼女もMO-Ⅴに注視しなかった事が……まあ余計にややこしくなっていたかな?ジュミナスが絡んで居たら……。
レディ・アンはよくあそこから持ち直して生き残りましたよね…
全員が全員トップクラスのエージェントしてるの良い。
返信どうもです。
これで気を良くして後発の作品を見ると見ての通りです、MSが良くてもキャラデザインがダメなら……そうなった作品はないです。
本当にあのヒロインは良い意味でコーラサワーのモデルになったな(汗
・リリーナを助けようとヒイロを撃ったら、逆にリリーナに非難される
・ヒイロを保護したら自分の機体のパーツを盗まれる
・宇宙に上がったら、一人だけ敵に見つかって、疲労と、まだ機体を宇宙用にカスタムしてなかった事から一方的にボコボコにされて捕まる
等々
まあ、ヒルデとの関係はガンダムパイロットと各ヒロインの中で一番まともなカップルですが
トロワとかいうヒイロの同類に見えて実は世話好きの良い奴
ガンダムパイロットのほぼ全員が何らかの形で世話になってる(デュオだけは絡みが少ない上に、やむをえない事情があったとはいえ、デュオのガンダムを破壊してる)
> これで気を良くして後発の作品を見ると見ての通りです、MSが良くてもキャラデザインがダメなら……そうなった作品はないです。
キャラデザだけでも、MSだけでもダメなのです。
> 本当にあのヒロインは良い意味でコーラサワーのモデルになったな(汗
幸せのコーラサワーという令和でも語り継がれる英雄
コメントどーも
> デュオとかいう良い奴なのに不遇な男
> ・リリーナを助けようとヒイロを撃ったら、逆にリリーナに非難される
> ・ヒイロを保護したら自分の機体のパーツを盗まれる
> ・宇宙に上がったら、一人だけ敵に見つかって、疲労と、まだ機体を宇宙用にカスタムしてなかった事から一方的にボコボコにされて捕まる
最終決戦でも特に因縁の相手との戦いもなく、
疫病神の爺さん5人を運搬するなど
最後までガンダムWの貧乏くじ担当でした。
> トロワとかいうヒイロの同類に見えて実は世話好きの良い奴
> ガンダムパイロットのほぼ全員が何らかの形で世話になってる(デュオだけは絡みが少ない上に、やむをえない事情があったとはいえ、デュオのガンダムを破壊してる)
トロワは本当にフォローの達人ですからね。めっちゃ気配り上手
そもそもヘビーアームズに乗ることになった経緯も
「本物のトロワ・バートンの尻ぬぐい」みたいなものでしたから。