fc2ブログ

『モノクロームメビウス 刻ノ代贖』 感想

osyutoru20151021.jpg

これは、後に『うたわれるもの』となる或る青年の物語。

以下、ネタバレありの感想です。




「RPGを面白くするのは物語だ」と豪語するだけあって
話は凄く面白かったですね。
RPGとしてのシステム全般として見るなら
かなり大味な作品だったと感じますが、
うたわれシリーズの戦闘システムは
物語を引き立てるためのフレーバーみたいなものですから。

時系列的には初代「うたわれるもの」から
「偽りの仮面」の間を描いたお話で
本作の主人公であるオシュトルが
「偽りの仮面」開始時のポジションに
就くまでの経緯が語られる作品でした。

「オシュトルという男の成り上がり人生」
を描いた物語でこの作品をやれば
彼の見方がかなり変わるかと思います。
そりゃ帝はオシュトルたちのこと気に入るの分かるよ。
シリアスな話が多い一方でかなりギャグも多いので
帝都に付いて仲間と過ごす日々は
「偽りの仮面」っぽさを感じることもあります。

明らかに「あいつ」が作ったであろうハルの存在や
負の連鎖(どぶ攫い)や敵の「ゆりかごからの離脱」という
意見に対して何か思う所があるライコウなど、
後の時系列の作品を知っていればニヤリと出来る部分があったり、
シリーズファンなら楽しめる内容だと思います。
今までのシリーズを知っていないとダメと言うことも無くて
本作からシリーズに入っても良い感じの内容でした。

以下、キャラクターの感想

・オシュトル
ukon20151027.jpg

本作の主人公で後の右近衛大将。
基本的には真面目で実直な性格をしているけど
割とボケる時にはボケるタイプ。
ミカヅチとの子供みたいなやりとりとか
今までのオシュトルを知ってる人間ほど
面白く映ったと思います。

戦闘では攻撃、支援、回復と
バランスの取れた技が使えるキャラで
水属性の攻撃を主体とするRPGだと
珍しいタイプの主人公。


・シューニャ
syunya20221106.jpg

本作のヒロイン。想像してたよりも子供っぽく
小動物みたいな可愛さのある子。
エルルゥよりも更に家族っぽさが強調されていて
オシュトルの鈍感さも合わさって
ここから恋愛にまで持っていくのは骨が折れそう。
便利な言葉だよ家族って。

明らかに未来予知をしていたり、
時間を撒き戻したりしてたけど
彼女についての謎は多い。

戦闘では展開的な術師タイプで
序盤から火力を出せる上に唯一の全体攻撃持ち。
基本的に敵の数の方が多いので
彼女をいかにして守りながら攻撃するかが
戦闘の肝となって行く。


・ムネチカ
munetika20151119.jpg

必死に乙女っぽさをアピールしているけど
内なる豪傑さが隠しきれてない魔法少女。
作中でやたら乙女扱いされていないの見てると
ちょっと可哀そうに思えて来る。
何気にミカヅチとのやり取りがやたら多かったけど
別にフラグが立つわけではなさそう。

戦闘ではヒーラーと補助を担当するけど
覚醒すると自分から殴りに行くあたり
どんどん偽りの仮面以降のムネチカに
なっていくんだと感じられました。


・ミカヅチ
mikazuti20221113.jpg

今までの作品では仲間だった時期が短かったこともあって、
心情とか内面とかが一番掘り下げられたキャラ。
オシュトルとの子供みたいな喧嘩は本作の見どころの一つ。
ただ変装時の演技力に関してはサコンに軍配が上がると思いました。
兄のライコウに関しても結構掘り下げられていて
あの兄弟がいかにあの関係性になったのかが
きちんと描かれました。

戦闘では典型的な物理アタッカーで
終盤のダメージソースとして活躍してくれる。
理力が尽きるまで攻撃すべし。


・ハル

「どう考えても作ったのはアイツだな」
ということがシリーズファンなら一瞬で気付くであろう
旧人類時代のお世話ロボット。
日常パートではボケ担当として光り、
シリアスパートだとパーティーの頭脳担当。
男の生き様を理解する高性能ロボ。

戦闘力もすさまじくて加入当時は他キャラじゃ
とても出せないダメージをたたき出す
ダメージソース要因でした。

honoka20221030.jpg

その他「偽りの仮面」で登場したキャラも
過去の姿で多数登場し
本作オリジナルのキャラも結構いました。
一番印象変わったのはホノカさんですね。
あんな嫉妬深くそしてお強い人だとは思いませんでした




と言う感じでストーリーは
シリーズのファンとして楽しめた作品でした。
プレイ時間は60時間ぐらいで
これはかなり寄り道をしていたのが原因なので
だいたい30~40時間ぐらいで終わるんじゃないかなと思います。

しかし、シューニャとアーヴァ=シュランに関しては
完全に伏線を放置して終わりましたね。
正直「俺たちの戦いはこれからだ!」
っていうところでエンドクレジットが
流れ始めたときは「え、ここで終わりなの?」って思いました。

エピローグも明らかに続編を仄めかすかのような内容になっていて
「偽りの仮面」を終わらせた時にも似た
モヤモヤ感の残る結果となりました。
まぁ二人の白皇みたいに手のひら返して
大絶賛される可能性もあるので次回作を待ちたいと思います。

ただ、この作品のたどる未来が
「偽りの仮面」に繋がるのなら、シューニャとハルは
この後死ぬんじゃないかなと予想できてしまえるんですよね。
実際エピローグ時点でシューニャは体が弱り切ってる描写がありましたし

そもそも「モノクロームメビウス」が
「偽りの仮面」に繋がらない可能性もありますから
まだわからないのです。
凄く良く似た平行世界で、あちらとは違う未来を歩む
みたいな結末になったら面白そうです。

以上、モノクロームメビウスの感想でした。

nishinafc2.jpg

ラストで「あいつ」の絵が出てきたときは驚きましたね。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
【Font & Icon】
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

せーにん

Author:せーにん
皆様のおかげで
この度16周年を突破しました。
これからもよろしくお願いします。

[Twitterやってます]
https://twitter.com/seininTK

最近の記事
最近のコメント
開閉式カテゴリ一覧
最近のトラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
twitter
RSSフィード
ブログパーツ